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排ガス処理装置パーフェクトガイド | おすすめ企業を紹介

排ガス処理装置コラム

燃焼式排ガス処理装置とは?取り扱う企業を紹介

公開:2024.08.21 更新:2024.08.21
燃焼式排ガス処理装置とは?取り扱う企業を紹介
引用元:フォトAC

排ガス処理装置は、工場や発電所から排出される有害ガスを無害化し、環境保護に貢献する設備です。排ガスには、硫黄酸化物やVOCなどが含まれており、これらを処理しないと大気汚染や健康被害の原因となります。

主な処理方法には、燃焼、吸着、洗浄があり、用途に応じて使い分けられます。適切な処理を行うことで、企業は環境負荷を軽減し、法規制を遵守しながら社会的信頼を得ることができます。

排ガス処理装置とは?

排ガス処理装置は、工場や発電所などから排出される排ガスを無害化するための装置です。特に大気汚染の原因となる有害物質を除去する役割を担い、環境保護のために欠かせない設備です。

◇排ガス処理とは?

排ガス処理とは、工場や発電所などの産業施設から排出されるガス中に含まれる有害物質を取り除く工程を指します。

排ガスには、硫黄酸化物、窒素酸化物、揮発性有機化合物(VOC)など、環境や人々の健康に悪影響を与える物質が含まれています。これらの有害物質を処理しないまま大気中に放出すると、大気汚染が発生し、健康被害や環境破壊につながります。

◇排ガス処理の重要性とは?

排ガス処理の重要性は、環境保護と健康維持の観点から極めて高いです。

排ガスに含まれる有害物質は、酸性雨や光化学スモッグを引き起こし、生態系への影響や人々の健康に深刻なリスクをもたらします。さらに、国際的な環境規制や国内の大気汚染防止法などの法規制によって、企業には排ガス処理を適切に行う責任があります。

適切な排ガス処理を行うことで、環境負荷を軽減し、持続可能な社会の実現に寄与するだけでなく、企業の社会的信頼も高まります。

処理すべき物質の種類とは?

排ガスの中には様々な物質が含まれており、それぞれ人体への影響や処理する方法が異なります。ここでは、処理すべき主な物質の種類をご紹介します。

◇有害大気汚染物質

有害大気汚染物質とは、硫黄酸化物や窒素酸化物、塩酸、アンモニアなどを指します。これらの物質は大気中に放出されると、酸性雨や光化学スモッグを引き起こし、環境や健康に深刻な悪影響を及ぼします。

工場から排出される排ガスに含まれるこれらの物質は、大気汚染防止法などの規制対象であり、排ガス処理装置での適切な除去が義務付けられています。

◇VOC(揮発性有機化合物)

VOC(揮発性有機化合物)は、塗装や印刷、接着作業などで使用される溶剤に含まれる物質です。

代表的なものとしてトルエンやキシレンがあり、これらは揮発して大気中に放出されると、光化学スモッグの原因となり、シックハウス症候群などの健康被害を引き起こすことがあります。

◇ミスト

ミストとは、ガス中に含まれる微細な液体粒子で、通常は他の有害物質と共に発生します。硫酸ミストなどは、光化学スモッグを引き起こす原因にもなり得るため、その除去が重要です。

ミストは水や薬液を使った洗浄装置で効率的に捕集することができ、適切な排ガス処理装置を使用することで、大気への放出を防止できます。

◇白煙・紫煙

白煙や紫煙は、工場の煙突から排出される見た目にも明らかな排ガスです。

白煙は主に水蒸気が冷却されて白く見えるもので、無害な場合が多いですが、化学物質が含まれると有害になることがあります。
紫煙は化学反応によって色がついている場合が多く、これも有害物質を含む可能性があります。

◇臭気

工場から発生する臭気は、周辺環境への影響が大きく、悪臭防止法によって厳しく規制されています。

臭気の元となる物質は多岐にわたり、排ガス中に含まれる揮発性有機化合物や硫化水素などが主な原因です。これらの臭気物質は、燃焼式排ガス処理装置によって効率的に処理され、無臭化することが可能です。

◇ばいじん・ダスト

ばいじんやダストは、工場内の燃焼過程や粉砕作業などで発生する微粒子状の物質です。
これらが大気中に放出されると、健康被害や環境汚染の原因となります。
特に、呼吸器系への影響が懸念されるため、排ガス処理において確実な除去が求められます。

排ガスの処理方法とは?

排ガスの処理方法には、燃焼方式、吸着方式、洗浄方式など様々な種類があります。主な方式は以下の通りです。

◇燃焼方式

燃焼方式は、排ガスに含まれる有害物質を高温で燃焼させ、無害化する方法です。この方法は、特に揮発性有機化合物(VOC)や有害大気汚染物質の処理に有効です。

なお燃焼方式には、直接燃焼方式と触媒燃焼方式の2種類があります。
直接燃焼方式は高温で排ガスを燃焼させ、確実な処理が可能ですが、エネルギーコストが高い傾向にあります。
一方、触媒燃焼方式は低温で処理が可能で、エネルギー消費を抑えることができます。

◇吸着方式

吸着方式は、活性炭やゼオライトなどの吸着剤を用いて、排ガス中の有害物質を物理的に吸着する方法です。この方式は、特にVOCや特定の有害化学物質に対して効果的です。吸着装置は排ガスを吸着剤の層を通過させることで、汚染物質を捕らえます。

しかし、吸着剤には吸着能力に限界があるため、定期的な交換や再生が必要となります。再生には、熱や蒸気を利用して吸着された物質を取り除く方法が一般的です。吸着方式は、低コストでの運用が可能であり、多くの産業で使用されています。

◇洗浄方式

洗浄方式は、水や薬液を使用して排ガス中の汚染物質を洗い流す方法です。この方式は、硫黄酸化物や塩酸ガスなどの水溶性の汚染物質を除去するのに特に有効です。洗浄方式の代表的な装置としてスクラバーが挙げられます。

スクラバーは排ガスを液体と接触させることで、汚染物質を液中に取り込む仕組みです。
液体は循環して使用されるため、処理コストを抑えることができます。
さらに、洗浄方式は異なる汚染物質に対して幅広い適用が可能であり、複数の有害物質を一度に処理できる点が特徴です。

燃焼式排ガス処理装置を取り扱う企業を紹介

燃焼式排ガス処理装置を取り扱っている企業をご紹介します。

◇サンレー冷熱(住友電工グループ)

直接燃焼式排ガス処理装置

画像出典:サンレー冷熱

サンレー冷熱は、住友電工グループの一員として、燃焼技術を基盤にした環境装置の開発と提供に注力しています。特に、燃焼式排ガス処理装置においては、独自のバーナ技術を活かし、さまざまな産業分野に対応する高効率なシステムを提供しています。

同社の排ガス処理装置は、バーナ技術を基にしたシステムで、燃焼方式や触媒方式、プラズマ方式といった多様な技術を組み合わせています。半導体や石油化学、食品工場など、多岐にわたる産業で排ガス処理が必要な場面に対応可能です。

特に、サンレー冷熱の装置は、燃焼技術における80年以上の歴史と700基以上の導入実績を背景に、信頼性と安定性が高く評価されています。
さらに、設計から導入後のメンテナンスに至るまで、万全のサポート体制が整っており、長期的な運用においても安心して利用できる点が特徴です。

◇カンケンテクノ

直接燃焼装置

画像出典:カンケンテクノ

カンケンテクノは、環境装置分野で革新的な技術を持つ企業で、特に燃焼式排ガス処理装置において豊富な製品ラインナップを誇ります。

同社は、VOC(揮発性有機化合物)や悪臭ガスの除害に特化した装置を提供しており、直接燃焼式や触媒燃焼式など、異なる処理方式に対応する製品を取り揃えています。

カンケンテクノの燃焼式排ガス処理装置は、ヒータ式高温炉を用いた熱酸化分解により、有害物質を効率的に分解し、無害化します。

特に、NH3やH2などの高濃度ガスにも対応できる「KT1000MOC」シリーズは、MO-CVD装置で使用するガスの処理において高い評価を得ています。
この装置は、高温での処理が可能なため、難処理物質にも対応可能で、さらに省エネモードを標準装備しており、経済性と環境性能を両立させています。

◇大気社

オドレット

画像出典:大気社

大気社は、環境システム事業を中心に、多岐にわたる産業向けに排ガス処理装置を提供しています。

同社の「オドレット」シリーズは、直接燃焼式排ガス処理装置として、多くの工場や施設で使用されています。オドレットは、塗装プラントの運用で培われた経験を基に設計されており、有害ガスや悪臭成分を750℃以上の高温で酸化分解することで、効率的かつ安定した処理を実現します。

この装置は、熱交換器を備えており、燃焼エネルギーの再利用を可能にすることで、経済性を高めています。またオドレットは、自動運転が可能で保守管理が容易であるため、運用コストを抑えながら高い脱臭効率を維持できる点が評価されています。


排ガス処理装置は、工場や発電所から排出される有害ガスを無害化するための設備で、環境保護に不可欠です。排ガスには硫黄酸化物、VOC、ミスト、ばいじんなどが含まれ、それらを処理しないと大気汚染や健康被害の原因となります。

主な処理方法には、燃焼、吸着、洗浄があり、用途に応じて選ばれます。適切な処理により、企業は環境負荷を軽減し、法規制を遵守しつつ社会的信頼を得ることができます。