TESSHAは排ガス処理装置のメンテナンスやテスト機貸し出しに対応
TESSHAは、省エネルギーや廃棄物削減を進め、環境関連の法律や規制を厳守しながら、全従業員に対して環境方針の教育を行っています。主な事業内容には、小型触媒式脱臭装置や直接燃焼式脱臭装置などの環境装置、鉄道車両用や建設機械向けのマフラー製品が含まれます。また、脱臭装置のメンテナンスやリモートモニターシステムを導入し、高性能の維持と迅速な対応を実施しています。
目次
TESSHAとは?
TESSHAは、1946年に創業し、戦後の荒廃した日本の復興を鉄道車輛事業を通じて支援することを目的としてスタートしました。その後、モータリゼーションの進展に伴い、触媒マフラーや環境燃焼装置の製作など、新たな事業領域に進出しました。
創業当初から社会との強い結びつきを持ち、現在も企業と社会の環境調和を使命としています。これに伴い、社名を「鉄道車輛工業株式会社」から「TESSHA株式会社」に変更し、時代に即した企業イメージを構築しています。
◇環境方針
TESSHAの環境方針は、企業活動と地球環境の調和を目指し、環境保全を重視した事業活動を推進することで、持続可能な社会の実現に向けた行動を示しています。同社は、脱臭装置や排気マフラーなどの環境関連装置の製造・販売を通じて、環境汚染の予防に努め、地球環境への負荷を軽減するための継続的な改善に取り組んでいます。
また、環境関連の法律や規制、条例、外部からの要求事項を厳守し、企業活動全体において、省エネルギー・省資源の推進、廃棄物の削減、及び周辺環境への影響の低減に努めています。
さらに、全従業員に対して環境方針を徹底的に周知し、環境改善活動への全員参加を促すための教育を実施しています。この環境方針は文書化され、公開されています。TESSHAは、これらの取り組みを通じて、企業としての社会的責任を果たし、持続可能な社会の構築に貢献しています。
TESSHAの事業内容
◇環境装置
TESSHAは、環境保全を重視し、さまざまな環境装置を提供しています。主な製品には、小型触媒式脱臭装置、触媒式脱臭装置、直接燃焼式脱臭装置、蓄熱式脱臭装置、連続濃縮装置付き触媒式脱臭装置などがあります。
これらの装置は、実験室や小型設備からの排気ガスや、有機溶剤、VOC、悪臭を効率的に処理するために設計されています。特に、触媒を利用して排ガスを無害化する技術や、濃縮装置を組み合わせたシステムが特徴です。
◇マフラー
TESSHAのマフラー製品は、鉄道車両や建設機械向けに幅広く採用されています。鉄道車両用消音器は、JR各社や第3セクターの気動車やハイブリッド車、保守車両で広く利用され、寒冷地でも高い耐久性と信頼性が評価されています。
また、触媒マフラーは、トンネル工事用の小型三輪ダンプトラックから始まり、さまざまな建設機械や鉄道車両でその効果が認められています。さらに、黒煙除去マフラーは、ディーゼルエンジンの排気ガスから黒煙を除去するために設計されています。
◇メンテナンス
TESSHAは、脱臭装置の専門メーカーとして、メンテナンスに直接責任を持ち、知識と経験豊富な技術スタッフが対応します。納入後も定期的な性能検査を行い、高い性能を維持するための体制を整えています。
さらに、リモートモニターシステムを導入し、装置の稼働状況を遠隔で監視し、突発的な故障を未然に防ぐとともに、迅速なトラブル対応が可能です。このシステムにより、メンテナンス時期の提案や、燃費などの報告書作成も行え、安心して装置を運用できるサポート体制を提供しています。
◇テスト機の貸し出し
TESSHAでは、小型触媒式脱臭装置のテスト機の貸し出しに対応しています。この装置は、実験室や小型設備機械の少風量排気ガスの処理に最適で、VOCガスや悪臭の除去を行います。操作はタッチパネルで簡単、軽量でキャスター付きのため、移動も容易です。
オプションでWi-Fiを利用したリモート監視や操作が可能で、別室からも装置の稼働状況を確認できます。テスト機を利用することで、装置の性能を事前に確認でき、安心して導入できます。
TESSHAの直接燃焼式排ガス処理装置を紹介
画像出典:TESSHA
直接燃焼式脱臭装置は、有機溶剤や悪臭を含むガスを高温で処理し、臭気成分を酸化分解して無害化する排ガス処理装置です。ガスを臭気成分の発火点以上、通常700度~800度の温度で処理し、滞留時間を1秒以上確保することで、成分を瞬時に分解します。
この方式は、触媒式脱臭装置に不向きな成分を含む排ガスにも対応でき、幅広い排ガスの処理が可能です。高い脱臭効率を安定して発揮しますが、燃焼温度の維持には多くの燃料が必要です。この点を改善するために、熱交換器を組み込むことで燃費を抑える工夫がなされることもあります。
また、燃焼温度が高いため窒素酸化物(NOx)の排出が発生することがあり、その対策も必要です。直接燃焼式脱臭装置は、幅広い適用範囲と高い効率性が特徴で、多様な悪臭や有機溶剤ガスの処理に適しています。
◇導入事例
画像出典:TESSHA
直接燃焼式脱臭装置「DF-18型」は、2013年1月に東海地方のE社(アスファルト製造業)に導入されました。この装置は、アスファルト製造過程から発生する強い臭気を含むガスとタール分を含む排気を処理するために設置されました。
アスファルト製造時に出るガスは粘性が高く、処理が難しいとされていますが、DF-18型はその課題に対応可能です。
この装置は、処理風量18N㎥/minで、主にIPA、酢酸エチル、ベンゼンなどの有機溶剤を含む排気ガスを処理します。導入前の総炭化水素濃度は167.1ppmでしたが、装置を使用した後の浄化後濃度は0.5ppmにまで低減され、浄化率は99.7%に達しています。
DF-18型は、ミストセパレータと組み合わせることで、幅広いガスに対して高い浄化率を実現します。このように、直接燃焼式脱臭装置は、高度な浄化能力と安定した処理性能を提供し、アスファルト製造工場のような厳しい環境下でも優れた効果を発揮します。
TESSHAの蓄熱燃焼式排ガス処理装置を紹介
画像出典:TESSHA
蓄熱式脱臭装置は、有機溶剤や悪臭を含むガスを高温で処理し、臭気成分を酸化分解する装置です。この装置は、セラミック蓄熱体を熱交換器として利用し、熱交換効率が非常に高いのが特徴です。通常、熱交換効率は90%以上に達します。
直接燃焼式脱臭装置と同様に、ガスを発火点以上の温度で処理し、一定の滞留時間を設けて成分を分解しますが、蓄熱式では熱交換効率の向上により燃料消費量を節約できます。特に24時間稼働時には燃料の節約が顕著です。また、処理ガスの濃度が一定以上であれば、燃焼による発熱で燃料が不要になる場合もあります。
一方、蓄熱体を使用するため、設備は一般的に重く、大きくなります。また、蓄熱体の昇温には時間がかかるため、運転開始時の立ち上げには長時間を要します。蓄熱式脱臭装置は、高効率で燃料節約が可能ですが、設置スペースや初期立ち上げに注意が必要です。
TESSHAは1946年に創業し、戦後の日本復興を支援するため鉄道車輛事業を開始しました。その後、触媒マフラーや環境燃焼装置の製作に進出し、環境保全を重視する企業へと成長しました。社名も「鉄道車輛工業株式会社」から「TESSHA株式会社」に変更し、環境調和を使命としています。
TESSHAは環境方針として、企業活動と地球環境の調和を目指し、省エネルギーや廃棄物削減に取り組み、環境関連の法律や規制を厳守しています。また、全従業員に対して環境方針の教育を行い、持続可能な社会の実現に貢献しています。
主な事業内容には、小型触媒式脱臭装置や直接燃焼式脱臭装置などの環境装置、鉄道車両用や建設機械向けのマフラー製品が含まれます。さらに、脱臭装置のメンテナンスやリモートモニターシステムを導入し、高い性能の維持と迅速なトラブル対応を行っています。テスト機の貸し出しサービスも提供し、導入前に装置の性能確認が可能です。
直接燃焼式脱臭装置は高温でガスを処理し、臭気成分を酸化分解します。蓄熱式脱臭装置は熱交換効率が高く、燃料節約が可能ですが、設置スペースや初期立ち上げに注意が必要です。