新東工業の排ガス浄化技術とは?ランニングコストを抑える

新東工業は、安全で快適な作業環境の提供を目指しています。集塵部門では、粉塵用から爆発性粉塵用、ヒューム用まで多様な集塵機を提供し、湿式や大型機も取り揃えています。排ガス浄化技術では、省エネルギーかつ高効率な蓄熱燃焼式や蓄熱触媒式装置を用い、特にRTO技術で熱エネルギーの効率的利用とコスト削減を実現しています。
目次
新東工業とは?

新東工業株式会社は1934年設立の企業で、名古屋市中村区に本社を構えています。主要事業所として豊川、一宮、大崎などに製作所を持ち、東京、中部、大阪などに支店があります。
企業理念として、働く環境の安全と快適さを重視し、技術力を活かして「理想の働く空間」の実現を目指しています。
◇集塵
新東は、工場の様々な場所で発生する粉塵に対応する集塵機の国内トップクラスの実績を持ち、豊富な技術とノウハウで集塵システムを提供しています。粉塵の濃度、量、成分に応じた多様なラインアップを揃え、一般粉塵用、爆発性粉塵用、ヒューム用、オイルミスト用などに対応しています。
また湿式集塵機や中・大型集塵機も取り揃え、作業性や安全性を兼ね備えたシステムを提案します。粉塵火災対策システムや気流制御技術も提供し、安全で快適な作業環境を実現します。
◇排ガス浄化
新東工業の排ガス浄化システムは、有害ガスや悪臭を効率的に処理するための最先端技術を提供しています。2003年からの規制強化に対応し、省エネルギーと高効率を兼ね備えたシステムでVOC(揮発性有機化合物)の分解や悪臭対策を行います。
主な製品には、蓄熱燃焼式や蓄熱触媒式の装置があり、各業界のニーズに応じた対応が可能です。特にRTO(Regenerative Thermal Oxidizer)技術を使用し、熱エネルギーの効率的な活用とランニングコストの大幅削減を実現しています。廃熱のリユースやリサイクルにより、環境負荷の低減にも貢献しています。
◇水処理
新東工業株式会社は、コンパクトな廃水処理装置から大型廃水処理プラントまで幅広く対応しています。様々な廃水の問題に対処するため、先進技術に基づいた最適な処理プロセスを提案しています。
主な処理方法には、珪藻土ろ過、凝集沈殿、加圧浮上、微生物処理、砂ろ過、活性炭吸着などがあります。実績例として、バレル研磨廃水やオーステンパー廃水の処理システムを提供しており、環境計測センターでのテストと定期点検で品質管理を徹底しています。
会社名 | 新東工業株式会社 |
所在地 | 〒450-6424 愛知県名古屋市中村区名駅3-28-12 大名古屋ビル24F |
電話番号 | 052-582-9211 |
公式ホームページ | https://www.sinto.co.jp/ |
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新東工業の排ガス浄化技術とは?

新東工業株式会社は、高効率で省エネルギーな排ガス浄化システムを提供しています。特にVOCや悪臭対策に対応し、排ガス処理装置のトータルエンジニアリングでランニングコストを大幅に削減します。主な技術には、蓄熱燃焼式と蓄熱触媒式があります。
蓄熱燃焼式は、ハニカムセラミックスを用いた高効率な熱交換により、VOCを800℃以上で燃焼分解します。これにより、燃料消費量を削減し、ランニングコストとCO2排出量の低減が実現されます。
蓄熱触媒式は、香料などの悪臭処理に適しており、高い分解効率と低いランニングコストを誇ります。これにより、環境への負荷を大幅に軽減することが可能です。新東工業のシステムは、環境規制に適合し、経済的な運用が特徴です。
◇環境への配慮
新東工業の排ガス浄化技術は、環境保護と省エネを重視しています。特にRTOは、直接燃焼式に比べて環境面とコスト面で優れたメリットがあります。RTOは、付帯設備との組み合わせにより、さらにランニングコストや環境負荷を低減可能です。
排ガス処理の3R(リデュース、リユース、リサイクル)を実現するために、以下の技術が採用されています。まず、VOC濃縮装置により、大風量・低濃度のVOCガスを濃縮し、燃料消費量とCO2排出量を削減します。
次に、熱交換器を用いて、処理後の高温ガスの熱を再利用し、乾燥ラインなどの熱源として活用します。さらに、廃熱ボイラで高温ガスを蒸気エネルギーに変換し、燃料焚きボイラの使用を減らすことで、CO2の排出を大幅に削減します。これらの技術により、環境への配慮と効率的なエネルギー利用が実現されています。
◇ランニングコスト
RTOは、従来の直接燃焼方式に比べてランニングコストが大幅に低減します。RTOはハニカムセラミックスによる蓄熱効果を活用し、高効率な熱交換を実現します。これにより、VOCが一定の濃度と温度で自燃するため、燃料消費が不要となり、燃料コストがゼロに近づきます。
このため、経済的でありながらCO2排出量も削減することができます。トルエン150ppmを100Nm³/minで処理する場合、RTOは年間6000時間の運転で燃料消費量を大幅に抑えることが可能です。
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新東工業の蓄熱燃焼式排ガス処理装置を紹介

画像出典:新東工業
新東工業が取り扱っている蓄熱燃焼式排ガス処理装置をご紹介します。
◇デオサーモETSシリーズ
デオサーモETSシリーズは、多様な排ガスに対応できる塗装ブース用の高性能排ガス処理装置です。このシリーズは、インバータ制御盤、屋外設置仕様、ホットバイパスダンパなどの先進機能を備えています。特に、シリカやタール分を含む複雑な排ガスの処理に優れており、分解効率やメンテナンス性が高い点が特徴です。
デオサーモETSシリーズは、フルオーダー設計で排ガスの性状や必要風量に応じた最適な処理装置を提供します。これにより、設備保全の手間やコストを削減することが可能です。特にタール分が多い排ガスには、ベイクアウトシステムが有効です。
このシステムでは、1塔で蓄熱体を300~400℃まで加熱し、蓄熱体に付着したタール分を燃焼によって除去します。ベイクアウト後は、再燃焼室で無害化された排ガスが排出されます。
◇デオサーモETSCシリーズ

画像出典:新東工業
デオサーモETSCシリーズは、中風量向けのコンパクトな2塔式蓄熱式排ガス燃焼装置です。VOCの分解効率は95%以上を確保し、設置スペースを省略化するため、屋上など狭い場所にも設置可能です。防音設計により70dB(A)の低騒音を実現。基準風量は100~200Nm³/minで、サイズと重量も各モデルで異なり、設置環境に応じた選択が可能です。
◇デオサーモETSPシリーズ

画像出典:新東工業
デオサーモETSPシリーズは、小風量向けのパッケージタイプ排ガス燃焼装置で、最短1日で設置可能です。制御部、燃焼部、送風部を一体化し、ダクト接続だけで使用開始できます。サイズは基準風量40~140Nm³/minに対応し、レイアウト変更時の移設も最小限で済みます。各モデルのサイズと重量は異なり、送風機の出力は11kWから30kWまで対応しています。
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新東工業の蓄熱触媒式排ガス処理装置を紹介

画像出典:新東工業
新東工業が取り扱っている蓄熱触媒式排ガス処理装置をご紹介します。
◇デオサーモECRシリーズ
蓄熱触媒式排ガス浄化装置で、触媒を利用して200~400℃の低温でVOCや悪臭を効果的に分解します。電気ヒータを使用したこの装置は、蓄熱機能と触媒技術の併用により、一般的な触媒式装置と比較して電気代を約50%削減できます。
モデルにはECR-Ⅰ、ECR-Ⅱ、ECR-Ⅲがあり、それぞれの基準風量は10、20、30Nm³/minで、ヒータ容量も異なります。屋外設置仕様で、インバータ制御盤を搭載し、エネルギー効率の向上が図られています。
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工場などで活躍する廃液処理装置

工場や産業施設では、さまざまな製造過程で廃液が発生します。これらの廃液は、しばしば有害な成分を含んでおり、適切な処理が求められます。廃液を適切に処理すると、環境汚染を防ぎ、法令を遵守できます。
廃液処理装置は、そのような廃液を効果的に処理するための重要な設備であり、産業現場において広く活躍しています。こちらでは、廃液処理装置の概要、その使用場所や方法について詳しく解説いたします。
◇廃液処理装置とは
廃液処理装置とは、産業活動や製造過程で発生する廃液を処理するための装置です。これらの装置は、廃液に含まれる有害物質を分解・除去し、無害化を目的としています。廃液処理装置にはさまざまな種類があり、廃液の性質や処理方法によって適切な装置を選ぶことが重要です。
廃液処理装置は、通常、物理的・化学的・生物学的な方法を組み合わせて廃液を処理します。物理的な処理では、ろ過や沈殿を用いて固形物を取り除きます。化学的な処理では、反応を利用して有害物質を無害化します。
生物学的な処理では、微生物を使って有機物を分解します。これらの方法を組み合わせることによって、さまざまな廃液に対応した効率的な処理が可能となります。
近年では、より効率的で環境負荷の少ない廃液処理技術が求められるようになっており、新しい技術の導入が進んでいます。例えば、膜処理技術や膜分離法を利用した高度な廃液処理装置が開発され、より精度の高い処理が可能となっています。
◇廃液処理装置が使われる場所
廃液処理装置は、主に製造業や化学工場、食品工場など、さまざまな業種で使用されています。特に、有害物質を含む廃液が発生しやすい業界では、廃液処理装置の導入が必須となっています。
例えば、化学工場では、製造過程で化学薬品が使われるため、廃液に有害な化学物質が多く含まれています。これらの廃液を適切に処理するために、化学的な処理が可能な廃液処理装置が活躍します。また、金属加工業や製紙業などでも、大量の廃液が発生し、それを処理するために廃液処理装置が使用されます。
食品工場でも廃液処理が重要です。食品加工過程で発生する廃液は、油分や有機物を多く含んでおり、これを処理しないと環境に悪影響を与えます。食品工場では、生物学的な処理方法を利用した装置がよく使用され、廃液中の有機物を微生物の力で分解します。
さらに、医薬品の製造や電子機器の製造過程でも、廃液処理装置は必要不可欠です。医薬品業界では、製造過程で使用された薬品や溶媒を含んだ廃液が発生します。電子機器の製造過程では、洗浄工程で化学薬品が使われるため、その廃液を処理する必要があります。
このように、廃液処理装置は多くの産業分野で活躍しており、それぞれの業界の特性に合わせた装置が求められています。
◇廃液処理の方法
廃液処理には、さまざまな方法があり、廃液の成分や性質に応じて最適な処理方法を選ぶことが大切です。代表的な方法としては、物理的処理、化学的処理、そして生物学的処理が挙げられます。
物理的処理は、廃液中の固形物を取り除くために行われます。最も一般的な方法は、ろ過や沈殿です。ろ過は、液体から固形物を取り除くためにフィルターを通して液体をろ過する方法であり、沈殿は、重力を利用して固形物を沈め、液体を分離する方法です。
これらは比較的簡単に行える処理方法であり、固形物が多く含まれる廃液に有効です。
化学的処理では、廃液に含まれる有害物質を化学反応を利用して無害化します。例えば、酸やアルカリを使って中和反応を起こす方法や、酸化還元反応を利用して有害物質を無害化する方法があります。
また、化学的な凝集・沈殿方法を使って、廃液中の有害成分を固形物として取り出すこともあります。化学的処理は、特に有害な化学物質を含んだ廃液に効果的です。
生物学的処理は、微生物を利用して有機物を分解する方法です。好気性微生物を使って酸素を利用して有機物を分解する方法や、嫌気性微生物を使って酸素がなくても分解を行う方法があります。
生物学的処理は、特に有機物が多く含まれる廃液に有効で、比較的低コストで行えるため、食品工場などで広く使用されています。
これらの処理方法は、単独で使用する場合もありますが、複数の方法を組み合わせることも一般的です。例えば、まず物理的な方法で固形物を取り除き、その後に化学的な処理や生物学的な処理を行うことで、より効果的な廃液処理が可能となります。
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サンレー冷熱のおすすめ環境装置

サンレー冷熱は、環境保護を考慮した産業用装置を提供し、廃液処理や排ガス処理、廃棄物処理を効率的に行うための装置を多数取り扱っています。環境規制の厳格化が進む中、企業は法的要求に対応しつつ、経済性を損なうことなく運営を続けなければなりません。サンレー冷熱は、これらのニーズに応える高性能な環境装置を提供し、産業廃棄物や排ガス、廃液の処理を効率的に行い、企業の環境負荷軽減に貢献しています。こちらでは、サンレー冷熱の環境装置の特長を各製品ごとに詳しく解説いたします。
◇有機廃液処理装置

有機溶剤や薬品を含んだ廃液をそのまま流せば、環境に深刻なダメージを与えてしまいます。サンレー冷熱の有機廃液処理装置は、こうした有害廃液を効率よく無害化し、法令にも適合した形で処理できます。この装置は、高温燃焼により廃液を安全に処理する仕組みを採用しています。
・本装置は、加熱・噴霧・混合の3工程で廃液を完全燃焼させます。
・燃焼温度は850℃以上を維持し、有害成分を確実に分解します。
・ステンレスやチタンなど耐食性に優れた材質を使用しています。
・連続運転にも対応しており、大量の廃液にも対応可能です。
・排ガス処理装置と連携しており、環境基準に合致した排出が行えます。
この装置は、有機廃液を確実に燃焼処理しながら排出ガスもクリーンに保つため、環境への配慮と安全性の両立を実現しています。
◇産廃焼却処理装置

産業活動によって生じる固形廃棄物の処理は、各業種で欠かせない作業のひとつです。サンレー冷熱が提供する産廃焼却処理装置は、多様な廃棄物を効率的に焼却し、最終的な廃棄物量の削減に貢献します。特に、可燃性の産業廃棄物に対応するための設計が施されています。
・ロータリキルン方式を採用し、均一な燃焼を維持します。
・装置内部の温度を最適に制御し、安定した焼却処理が可能です。
・有害ガスの発生を抑える構造を備えており、排ガスも清浄です。
・スラグ化によって焼却残渣を無害化できます。
・自動運転と遠隔監視システムにより、運転管理の負担を軽減します。
高効率で環境にやさしい処理を実現しながら、運転の安全性と作業者の負担軽減にも配慮しています。
◇小動物焼却炉

獣医施設や動物関連の研究機関では、病死した小動物の処理が日常的に求められます。サンレー冷熱の小動物焼却炉は、小型ながら高性能な構造で、衛生面と安全性の両面から高く評価されています。
・強制通風式の二次燃焼構造により、臭気を大幅に低減します。
・密閉型設計で感染リスクを最小限に抑えます。
・燃焼温度を高温に保つことで、焼却残渣を最小限に抑えます。
・操作パネルはシンプルで、初心者でも扱いやすい設計です。
・コンパクトな設置面積で、スペースの限られた施設にも導入可能です。
衛生管理が求められる環境において、確実な焼却と臭気対策を同時に行える点が大きな特長です。
◇アンモニア燃焼除害装置

アンモニアは刺激臭が強く、環境や作業者の健康にも悪影響を及ぼします。サンレー冷熱のアンモニア燃焼除害装置は、高温燃焼によりアンモニアを窒素と水に分解し、無害化する機能を備えています。
・850℃以上の高温でアンモニアを完全燃焼させます。
・酸化触媒を使用し、燃焼効率をさらに高めています。
・コンパクト設計で設置スペースを取りません。
・耐腐食性の高い素材を採用し、長期運用にも安心です。
・排ガスは法定基準以下まで浄化されます。
アンモニア処理に特化した高性能装置として、多くの工場や研究機関で活躍しています。
◇酸化エチレン燃焼除害装置

酸化エチレンは、医療機器の殺菌や化学合成に使われる一方で、強い毒性や引火性があるため、排出時には厳重な処理が必要です。サンレー冷熱の酸化エチレン燃焼除害装置は、この危険なガスを高温で安全に分解し、無害な成分に変える性能に優れています。扱いが難しい酸化エチレンにも安定した燃焼処理を実現します。
・燃焼温度を850℃以上に保ち、酸化エチレンを確実に分解します。
・特製のバーナー構造により、ガスの混合と燃焼が均一に進みます。
・燃焼後のガスは適切に冷却・浄化され、大気中へ安全に排出されます。
・装置は自動点火・自動制御機能を備え、操作が簡便です。
・二重の安全装置によって、万が一のトラブルにも迅速に対応できます。
強力な分解性能と高度な安全性により、医療や化学分野の現場で安心して導入できます。
◇塩化メチル燃焼除外装置

塩化メチルは、有機合成や金属洗浄などで使用されますが、神経毒性があり、適切な排ガス処理が求められます。サンレー冷熱の塩化メチル燃焼除害装置は、高温燃焼によって有害物質を分解し、人体や環境に対するリスクを軽減します。処理過程で有毒ガスの発生を最小限に抑える構造が採用されています。
・高温燃焼で塩化メチルを炭酸ガスと水に変換します。
・耐塩素性の材料を使用して、腐食に強い構造になっています。
・燃焼時に生成される酸性ガスは、中和装置で処理されます。
・自動制御で燃焼条件を常に最適に維持できます。
・省スペース設計により、既存の設備にも容易に追加可能です。
有害物質を安全に処理しつつ、装置自体の長寿命化を実現する設計が特長です。
◇直接燃焼式脱臭装置

工場や研究施設などから発生する悪臭ガスは、周囲の環境や作業者に不快感を与えます。直接燃焼式脱臭装置は、これらのガスを高温で燃焼させ、臭気成分を分解して清浄な状態にします。サンレー冷熱の装置は、省エネ性能と脱臭効果の両立を目指した設計です。
・燃焼温度を700℃~850℃に設定し、臭気成分を効率的に除去します。
・特殊バーナーによって、ガスを均一に加熱し脱臭精度を高めます。
・コンパクトな筐体で、多種多様な生産現場に導入できます。
・排気処理の工程が一体化されており、後処理の負担が軽くなります。
・稼働時のエネルギー消費を抑える工夫が施されています。
臭気問題の根本解決に向けて、安定した性能と使いやすさを備えた装置といえます。
◇余剰ガス燃焼装置

生産工程や化学反応で発生する余剰ガスは、そのまま放出すると大気汚染につながる恐れがあります。サンレー冷熱の余剰ガス燃焼装置は、可燃性のガスを安全に燃焼処理し、クリーンな空気として放出します。安定した燃焼を維持しながら、省エネも考慮した構造になっています。
・多段燃焼制御によって、ガス濃度の変動に対応できます。
・不完全燃焼を防ぐ構造により、安全性を高めています。
・ガスの性質に応じた専用バーナーで、高効率な燃焼が可能です。
・排気温度をモニタリングし、安定運転をサポートします。
・小型モデルから大型設備まで幅広いラインナップがあります。
余剰ガスの性質を理解したうえで、柔軟に対応できる点がこの装置の大きな強みです。
◇触媒燃焼式脱臭装置

触媒燃焼式脱臭装置は、比較的低い温度で臭気成分を分解できるため、燃料消費量を抑えつつ高い脱臭効果を得たい現場に適しています。サンレー冷熱が開発するこの装置は、高性能な触媒と流路設計によって、効率よく臭気を分解します。
・加熱温度は300~500℃と比較的低温で、エネルギー消費が少ないです。
・貴金属触媒を使用して、化学反応を促進します。
・装置内の流速を制御し、触媒と臭気成分の接触時間を最適化します。
・定期的な触媒交換が容易で、メンテナンス性にも優れています。
・排ガス温度が低いため、冷却工程を簡素化できます。
省エネと高性能を両立させたい場合に、非常に有効な脱臭装置といえるでしょう。
◇パルスプラズマ脱臭装置

パルスプラズマ脱臭装置は、電気エネルギーを用いた新しいタイプの脱臭装置で、臭気成分を瞬時に分解します。サンレー冷熱の製品は、独自のパルス技術により効率的に分解反応を引き起こし、低コストでの運用を可能にしています。
・高電圧パルスでプラズマを発生させ、臭気分子を瞬時に破壊します。
・オゾンやラジカルを発生させ、補助的に脱臭反応を促します。
・低温運転が可能で、熱の発生が少なく安全です。
・ランニングコストが低く、長期運用でもコストメリットがあります。
・装置サイズが小型で、省スペース化に貢献します。
革新的な技術を活用しつつ、実用性と経済性を備えた次世代の脱臭装置です。
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排ガス処理装置の導入は、企業が環境規制を順守するために欠かせない要素となっています。これらの装置は、工場や発電所などの排ガスに含まれる有害物質を効率的に除去し、大気汚染を防止する役割を果たします。こちらでは、排ガス処理装置のおすすめメーカーを3つ紹介し、それぞれの特長と強みを解説します。
◇サンレー冷熱株式会社

サンレー冷熱株式会社は、環境保護を重視した技術で多くの実績を誇る企業です。産業廃棄物の焼却処理や廃液処理、排ガス処理装置などを提供し、さまざまな業界のニーズに対応しています。特に、廃ガスの処理に関しては、温暖化ガスや有害物質を効率的に処理する技術を持ち、企業の環境負荷を大幅に削減できます。
同社の排ガス処理装置は、燃焼技術や触媒技術を駆使し、排ガス中の有害物質を高効率で除去が可能です。例えば、触媒燃焼式脱臭装置や直接燃焼式脱臭装置は、厳格な環境基準に対応しており、クリーンな大気への排出を実現しています。加えて、省エネルギー設計を採用しており、運用コストの削減にも貢献します。
会社名 | サンレー冷熱株式会社 |
所在地 | 〒573-1132 大阪府枚方市招提田近3-25 |
電話番号 | 072-856-3221 |
公式ホームページ | https://www.sunray-r.co.jp/environment/ |
サンレー冷熱の強みは、高度な技術力と、長年にわたる経験による実績の豊富さにあります。また、顧客のニーズに合わせた柔軟な対応が可能であり、最適な排ガス処理装置の提案を行っています。こうした特徴により、多くの企業が同社の装置を採用し、信頼を寄せています。
サンレー冷熱株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼サンレー冷熱は充実したメンテナンス体制とアフターサービスを提供
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇ミウラ化学装置株式会社

引用元:ミウラ化学装置株式会社
ミウラ化学装置株式会社は、環境問題に対して高い技術力と多様な製品群で対応している企業です。特に、化学的な廃棄物や排ガスの処理において高い評価を受けており、業界のリーダー的存在として位置づけられています。排ガス処理装置においては、特殊な化学反応を用いた高度な技術を提供しており、非常に効率的に有害物質を取り除くことが可能です。
ミウラ化学装置の特徴的な製品は、吸着剤を用いた脱臭装置や、反応塔を使った有害ガス除去装置です。これらの装置は、温度や圧力、流量などの条件に応じた最適な設計が施されており、幅広い業種で使用されています。特に、化学工場や製薬工場などで発生する有害ガスを高精度で処理できるため、環境への配慮と法令遵守が求められる施設には欠かせません。
会社名 | ミウラ化学装置株式会社 |
所在地 | 〒587-0042 大阪府堺市美原区木材通2-2-1 |
電話番号 | 072-362-8020 |
公式ホームページ | https://www.miura-eco.co.jp/ |
ミウラ化学装置の強みは、その技術的な信頼性と、顧客のニーズに合わせたカスタマイズが可能な点です。長年にわたる技術革新を通じて、環境負荷の低減に貢献する装置を提供し続けており、業界内での評価は非常に高いです。企業が排ガス処理を導入する際に、ミウラ化学装置の製品はその高い性能と信頼性により、選ばれることが多いと言えます。
ミウラ化学装置株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
◇株式会社アイエンス

引用元:株式会社アイエンス
株式会社アイエンスは、排ガス・排水・循環水の処理技術を通じて、環境改善に貢献する日本の専門企業です。特に湿式スクラバー「デオライザー」は、水膜を活用した高効率な脱臭・集塵装置として注目されており、第47回優秀環境装置表彰で中小企業庁長官賞を受賞しています。
この装置は、焼鳥工場や塗装乾燥炉など、臭気や粉塵の問題を抱える現場で実績を上げており、近隣住民からの苦情を解消するなど、確かな効果を発揮しています。また、同社は「デオブラスター」や「ダストフォール」といった多様なスクラバー製品を展開し、工場の規模やニーズに応じた最適なソリューションを提供しています。
会社名 | 株式会社アイエンス |
所在地 | 〒550-0002 大阪市西区江戸堀1-21-7 コーワ江戸堀ビル3F |
電話番号 | 06-6225-2323 |
公式ホームページ | https://www.aience.co.jp/ |
さらに、排水処理やビルピット浄化、養殖用水浄化など、幅広い分野での水処理技術も手がけており、環境保全と持続可能な社会の実現に向けて、技術革新と実績を積み重ねています。
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