最新鋭設備を兼ね備えたエア・ウォーター・メカトロニクスと加熱設備の開発・設計のエコム
エア・ウォーター・メカトロニクスは、産業ガス関連機器の開発・製造を行い、排ガス処理装置や高効率ガス発生装置を提供しています。エコムは、省エネルギーと環境保全を重視した排ガス処理装置を提供し、VOC削減に貢献しています。
目次
エア・ウォーター・メカトロニクスとは?
エア・ウォーター・メカトロニクス株式会社は、産業ガス関連機器の開発・製造・販売を行う企業です。1962年に設立され、2023年に現在の社名に変更されました。神奈川県平塚市を拠点に、さまざまな分野で革新的な技術を提供しています。
◇パイオニクス事業部
パイオニクス事業部では、超高純度ガスの精製装置や排ガス処理装置の開発・製造を行っています。また、圧力計や流量計、水位計などの工業計測機器の輸入・販売も手掛け、計測分野において高い専門性を誇ります。
◇特殊機器事業部
特殊機器事業部は、半導体製造装置向けの特殊ケミカル供給システムを開発・製造しています。メルク社製「ケムガード」など、高純度ケミカル供給装置を提供し、顧客の要求に合わせた最適な製品を提供しています。
◇PSA事業部
PSA事業部では、窒素ガス発生装置(PSA)の開発・製造・販売を行っています。独自の吸着材を使用し、省スペースで高収率な装置を提供し、産業界の多様なニーズに応えています。
◇エンジニアリング事業部
エンジニアリング事業部は、産業ガスを活用した装置の開発を行っています。CMPスラリー供給装置やドライアイススノー洗浄装置、大気圧プラズマ表面処理装置など、幅広い製品を提供してきた実績があります。
エア・ウォーター・メカトロニクスの排ガス処理装置を紹介
エア・ウォーター・メカトロニクスは、排ガス処理分野において豊富な経験と技術を有し、厳しい環境規制に対応した効率的な排ガス処理装置を提供しています。多様な業界ニーズに応えられる製品群が特徴です。
◇燃焼式排ガス処理装置
燃焼式排ガス処理装置は、高温で排ガスを燃焼させることにより、有害物質を分解し、VOC(揮発性有機化合物)や臭気物質の処理に非常に効果的です。この装置は、燃焼によって排出された有害ガスを無害な二酸化炭素や水蒸気に変換するため、環境への負荷を大幅に低減します。
高い処理効率を誇り、特に高濃度VOCの処理に優れた性能を発揮します。
さらに、燃焼時に発生する熱エネルギーを再利用する仕組みを取り入れており、エネルギー効率を高めると同時に運用コストの削減にも寄与しています。このように、環境負荷を軽減しつつコスト面でも効果的な運用が可能です。
◇PFC触媒加熱分解装置
PFC触媒加熱分解装置は、パーフルオロカーボン(PFC)という温室効果ガスを効率的に分解するための装置です。PFCは地球温暖化係数が非常に高いガスであるため、その処理には特別な技術が必要です。
この装置は触媒技術を活用し、低温でPFCを分解することができるため、エネルギー消費を抑えつつ高い分解効率を実現します。
特に、半導体製造やディスプレイ製造といった業界で発生するPFCガスの処理に適しており、環境負荷を最小限に抑えることが可能です。これにより、環境への配慮を必要とする製造現場でも、PFCガスの適切な処理が行えます。
◇パイオクリン排ガス処理装置
パイオクリン排ガス処理装置は、乾式処理方式を採用し、吸着材や触媒を使用して有害物質を効果的に除去する装置です。この装置は水や薬液を使用しないため、廃液処理が不要で、運用コストを抑えることができます。
また、メンテナンス性にも優れており、効率的に稼働し続けることができます。食品工場や化学工場など、さまざまな業界で発生する有害ガスを処理するために使用されており、多種多様なガスに対応可能です。
これにより、環境規制をクリアしつつ、事業運営の効率化が図れます。
エコムとは?
株式会社エコムは、1985年に設立された先端熱技術の総合エンジニアリング企業で、名古屋証券取引所メイン市場に上場しています。静岡県浜松市に本社を構え、産業用加熱設備の開発からメンテナンスまで一貫したサービスを提供しています。省エネルギーと環境保全を重視し、CO₂やVOC削減に貢献する製品・サービスを展開しています。
◇産業システム
エコムの産業システム部門は、顧客の要望に応じたオリジナルの加熱設備を設計・製造しています。乾燥炉や焼成炉、熱処理炉など、すべての製品には省エネルギーと時短を実現するコンセプトが反映されています。
また、エコムテクニカルセンター(ETC)では、アルミやセラミック、鉄、ガラスなどのワークを使った熱処理加熱テストを実施し、設備の改善や新規設備の検討に役立てています。
◇保守サービス
エコムは、燃焼機器(バーナ)の点検・修理を行う「エコムメンテナンスサービス(EMS)」を提供しています。このサービスは日本全国500社以上の顧客から信頼を得ており、定期的なメンテナンスや突発的なトラブルにも対応しています。他メーカーのバーナのメンテナンスにも対応し、確かな技術力で多様なニーズに応えています。
また、IoTリモートメンテナンス「Miterune(ミテルネ)」を導入し、工業炉の最適運用をサポートする体制が強化されています。
エコムの排ガス処理装置・脱臭装置を紹介
株式会社エコムが提供する排ガス処理装置・脱臭装置は、VOCや臭気成分を効率的に処理し、環境負荷の軽減を図るために設計されています。エコムは、さまざまな排ガス特性に合わせた直燃式、触媒燃焼式、蓄熱式、ハイブリッド型の技術を駆使し、最適な製品提案を行っています。
◇直燃式脱臭装置
直燃式脱臭装置は、高温燃焼を利用して有害物質を分解する仕組みで、特にVOC(揮発性有機化合物)や臭気物質の処理に効果的です。D845モデルは、大規模施設向けに設計されており、特に高濃度のVOCを迅速かつ効率的に処理できる能力を持っています。このモデルは、高い処理効率を誇り、環境負荷の低減に大いに貢献します。
一方、D572モデルは中規模施設向けのコンパクトな設計で、設置スペースに制限のある現場に最適です。両モデルともに、運用コストを抑えつつ、高い分解効率を実現し、長期的なコスト削減にも寄与する点が大きな特徴です。
◇触媒燃焼式脱臭装置
触媒燃焼式脱臭装置は、低温で燃焼分解を行うことで省エネルギーを実現する装置です。この装置は、触媒を用いることで燃焼温度を抑え、エネルギー消費を最小限に抑えつつ、優れた脱臭効果を発揮します。
D746モデルは、高性能触媒を搭載しており、エネルギー消費を抑えながらも、効率的にVOCや臭気を除去します。
さらに、D489モデルは、小規模施設や特定のプロセスに最適化された設計となっており、VOC濃度が比較的低い排ガスの処理に特化しています。操作性とメンテナンス性に優れており、ユーザーにとって使い勝手が良い点が特徴です。
このため、より小規模な現場でも、高い脱臭効果とコストパフォーマンスを実現できます。
◇蓄熱式脱臭装置
蓄熱式脱臭装置のD001モデルは、燃焼時に発生する熱を蓄熱材に蓄え、その熱を次回の燃焼プロセスで再利用する仕組みを持っています。このシステムにより、エネルギーの再利用が可能となり、省エネルギー性能が大幅に向上します。
D001モデルは、特に大規模施設や長時間稼働が求められる現場に最適な選択肢であり、運用コストを抑えつつ、効率的な排ガス処理が実現できます。長時間の稼働が求められる環境でも安定して性能を発揮し、温室効果ガス排出削減に貢献します。
加えて、蓄熱システムを活用することで、全体的なエネルギーコストの削減が可能です。
◇ハイブリッド型脱臭装置
ハイブリッド型脱臭装置のD567モデルは、直燃式と触媒燃焼式の2つの技術を組み合わせた装置です。この装置は、VOCや臭気成分の特性に応じて最適な燃焼方法を自動的に切り替えることができ、より柔軟に排ガス処理を行うことができます。
特に複雑な排ガス成分を含む現場でその効果を発揮し、さまざまな条件に対応可能です。これにより、多様な業界や現場での利用が可能となり、特に排ガスの成分が変動しやすい環境でも高い処理効率を維持します。
ハイブリッド型の柔軟な燃焼方法は、異なる排ガス処理ニーズに対応するための最適なソリューションを提供します。
エア・ウォーター・メカトロニクス株式会社は、産業ガス関連機器の開発・製造を行う企業で、1962年に設立され、神奈川県平塚市を拠点に革新的な技術を提供しています。主な事業部門は、超高純度ガス精製装置や排ガス処理装置の開発、半導体製造装置向け特殊機器の製造、省スペースで高効率なガス発生装置の提供などです。
排ガス処理装置は、燃焼式、PFC触媒加熱分解装置、パイオクリン装置など、環境負荷の低減とコスト削減を実現しています。エコムは、省エネルギーと環境保全を重視し、排ガス処理装置やVOC削減の技術を提供しています。