低炭素化・エコ化を実現!株式会社エア・ガシズ・テクノスの排ガス処理装置とは
株式会社エア・ガシズ・テクノスは、排ガス処理装置と乾燥脱臭装置の製造・販売を行う環境保全装置メーカーで、省エネルギー技術やVOC無害化技術に注力しています。国内シェアトップの製品を展開し、環境負荷軽減に貢献しています。
目次
株式会社エア・ガシズ・テクノスとは
株式会社エア・ガシズ・テクノスは、環境保全装置の分野で高いシェアを誇る専門メーカーです。1972年に触媒式排ガス処理装置の納入を皮切りに、国内トップシェアの乾燥脱臭装置を中心に発展してきました。
◇沿革
株式会社エア・ガシズ・テクノスは、1972年に旧大阪酸素工業株式会社の一部門として設立されました。触媒式排ガス処理装置の初号機を納入して以来、業界をリードし続け、2022年までに1900台以上の排ガス処理装置と乾燥脱臭装置を製作・販売してきました。
これまでの豊富な実績に基づく技術力は、同社の信頼性を支えています。2007年にはジャパン・エア・ガシズ株式会社から分社し、独立企業として新たな一歩を踏み出しました。その後、2014年にはインターアクショングループに加入し、事業の拡大を進めています。
ISO9001認証を業界に先駆けて取得し、高品質で環境負荷の少ない製品作りを推進している同社は、これからも品質向上に力を入れ、環境保護のための取り組みを強化しています。
◇主な事業
株式会社エア・ガシズ・テクノスは、排ガス処理装置と乾燥脱臭装置の製造・販売を主力事業として展開しています。特に、オフセット輪転印刷機用の乾燥脱臭装置は国内シェアトップを誇り、印刷業界において欠かせない存在です。
揮発性有機化合物(VOC)の無害化技術や、高効率な熱回収システムの開発にも注力しています。これにより、省エネルギーと低炭素化の実現を推進し、環境保護に貢献しています。
さらに、半導体製造や化学工業向けの排ガス処理装置では、アンモニアや有害物質を効率的に除去する技術を提供しています。これらの装置は、国内外の多くの工場で使用されており、環境負荷の軽減に寄与しています。
同社はエネルギー利用の効率化を進めるため、エコシステムの提案も行っています。これにより、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化しています。
乾燥脱臭に強い株式会社エア・ガシズ・テクノスのシステム
株式会社エア・ガシズ・テクノスは、乾燥脱臭装置における省エネルギー技術で業界をリードしています。同社は、エネルギー効率を最大化しつつ環境負荷を軽減するため、排熱再利用、排気ファンインバーター制御化、低放射遮熱塗装といった革新的なソリューションを導入しています。
◇排熱再利用
株式会社エア・ガシズ・テクノスの「HELSY」システムは、乾燥脱臭装置の最終排気を再利用することで燃料消費量を削減する技術です。具体的には、排気を乾燥炉の熱源として再利用し、ガス消費量を10%から20%削減します。このシステムは、印刷条件に応じた排気風量の自動調整機能を備えており、最適なバランス風量を維持します。
特にインキ量が多い印刷時には、エネルギー削減効果がさらに高まります。この技術により、コスト削減と環境負荷軽減を同時に実現できることが、大きな特徴です。企業の環境目標達成にも貢献する革新的な技術として、業界から注目されています。
◇排気ファンインバーター制御化
印刷条件に応じて排気ファンの風量をインバーターで制御するシステムは、消費電力を大幅に削減します。ファンの回転数を制御することで消費電力を抑え、従来のダンパー制御と比較して圧倒的な省エネを実現します。例えば、風量を半分に制御した場合、ダンパー制御ではほとんど電力削減ができませんが、インバーター制御では消費電力が約1/8まで低下します。
また、このシステムによりモーターの負荷も軽減され、装置全体の寿命延長にも寄与します。結果として、装置の総電力消費量を10%から15%削減できるため、ランニングコストの削減にもつながります。環境への配慮とコスト効率を両立させた技術です。
◇低放射遮熱塗装
乾燥脱臭装置の壁面から放射される遠赤外線を抑制する低放射遮熱塗装は、エネルギー損失を防ぎながら作業環境を改善する画期的な技術です。この塗装は、従来の耐熱塗料に比べて放射率を88%低減し、装置外部への熱放射を大幅に削減します。さらに、塗膜の厚さが5~15μm程度と薄いため、施工が簡便で、導入の際の負担も軽減されます。
この技術により、省エネルギーの実現に加え、作業環境の快適性も向上します。従業員の作業効率向上にも寄与し、企業全体の生産性を向上させる効果が期待できます。
株式会社エア・ガシズ・テクノスの排ガス処理装置
株式会社エア・ガシズ・テクノスは、高い技術力を活かし、多様な排ガス処理装置を展開しています。その中でも、直接燃焼式、蓄熱式、触媒燃焼式の3種類が代表的な製品です。これらの装置は、それぞれの特化した特徴を持ち、さまざまな現場の排ガス処理に対応しています。
◇直接燃焼式排ガス処理装置 DZRシリーズ
DZRシリーズは、排ガス中の有機性の悪臭成分を600℃~800℃の高効率燃焼炉で直接燃焼させ、無害化する技術を採用しています。アンモニアや硫化水素といった臭気物質も処理可能で、幅広い適用範囲を誇ります。二次公害をゼロにするだけでなく、処理後の排気を熱交換器で再利用することで、エネルギー効率を向上させています。
また、安全装置付きの自動運転制御を備えており、操作の手間を大幅に削減します。この装置は、産業廃棄物の処理や食品加工業界などで活躍しており、効率的な排ガス処理が求められる現場に最適です。
◇蓄熱式排ガス処理装置 TRHシリーズ
TRHシリーズは、燃料コストを低減するために開発された蓄熱式排ガス処理装置です。この装置は、セラミック製蓄熱材を使用し、優れた熱交換効率(95%以上)を実現しています。その結果、低濃度排ガスでも低ランニングコストで処理が可能となりました。低コストで効率的に排ガス処理ができるため、環境にも経済的にも優れた選択肢です。
また、二次公害を発生させない設計や、グラフィックディスプレー表示の安全監視システムを搭載している点も特徴です。柔軟な対応が可能な設計により、さまざまな排ガス条件に対応でき、幅広い産業での導入実績があります。
◇触媒燃焼式排ガス処理装置 ZRシリーズ
ZRシリーズは、触媒酸化技術を活用し、250℃~350℃の低温で排ガスを処理します。この装置は、有機性の悪臭成分や有害物質を水蒸気と二酸化炭素に分解し、大気汚染を防ぎます。高性能熱交換器と白金系触媒を使用することで、エネルギー効率が向上し、燃料消費量が大幅に削減されます。
また、処理後の排気を熱源として再利用できるため、全体的なエネルギー効率が向上します。さらに、小型テスト機も提供されており、性能評価が可能で、実際の導入前に効果を確認することができます。
その他の排ガス処理装置おすすめメーカーをご紹介
ここまで、株式会社エア・ガシズ・テクノスの高性能な排ガス処理装置をご紹介しましたが、他にも注目すべきメーカーがあります。本章では、サンレー冷熱株式会社、近藤工業株式会社、および株式会社カルモアについて詳しくご紹介します。これらの企業は、それぞれが独自の技術と実績を持ち、環境改善に貢献しています。
◇サンレー冷熱株式会社
サンレー冷熱株式会社は、燃焼方式や触媒方式など多様な技術を駆使した排ガス処理装置を提供しています。製品ラインナップには、半導体や食品、塗装業界など幅広い用途に対応可能な脱臭装置が含まれます。特に「直接燃焼式脱臭装置」は、650℃~800℃の高温で臭気成分を酸化分解し、高い脱臭効率を実現しています。
また、パルスプラズマ技術を活用した低濃度臭気向け装置もあり、省エネ性とコスト効率に優れています。さらに、ISO9001およびISO14001の認証を取得しており、品質と環境への配慮が徹底されています。サンレー冷熱は、信頼性と革新性を兼ね備えた企業です。
◇近藤工業株式会社
近藤工業株式会社は、1973年から環境機器事業に取り組む老舗メーカーです。同社の「蓄熱燃焼式排ガス処理装置」は、95%以上の高い熱回収率と99%以上のVOC除去効率を誇り、省エネ性に優れた製品です。触媒脱臭と蓄熱燃焼技術を融合させることで、さまざまな業界の排ガス処理ニーズに対応しています。
また、メンテナンス性が高く、部品数が少ないため運用コストを抑えられる点も特徴です。これにより、印刷や食品、化学業界などの幅広い分野で採用されています。近藤工業は、長年の経験を基に高効率で信頼性の高い製品を提供しています。
◇株式会社カルモア
脱臭装置の専門企業である株式会社カルモアは、創業30年以上にわたり脱臭技術を進化させてきました。同社の「スクラバー脱臭装置」や「活性炭フィルター脱臭装置」は、大風量から小風量まで対応でき、多種多様なニオイ問題を解決します。さらに、革新的な「プラズマ脱臭装置」は、低濃度の臭気に対しても高い脱臭効率を発揮し、低コストでの運用を実現しています。
カルモアの強みは、40万種類以上の臭気データベースを活用した最適な装置提案にあります。これまでに10万件以上の導入実績を誇り、多くの業界で信頼されている企業です。
株式会社エア・ガシズ・テクノスは、環境保全装置の分野で高いシェアを誇る専門メーカーで、1972年に設立されました。主力事業として、排ガス処理装置と乾燥脱臭装置を製造・販売しており、特にオフセット輪転印刷機用の乾燥脱臭装置は国内トップシェアを誇ります。省エネルギー技術と環境負荷の低減に力を入れ、VOC無害化技術や高効率熱回収システムを開発しています。
同社は、乾燥脱臭装置において革新的な省エネ技術を提供しています。具体的には、排熱再利用技術や排気ファンのインバーター制御、低放射遮熱塗装が特徴で、これらによりエネルギー効率の最大化と環境負荷の削減を実現しています。排ガス処理装置には、直接燃焼式、蓄熱式、触媒燃焼式の3種類があり、それぞれに特化した特徴を持つ製品を展開しています。
さらに、同社はエネルギー効率の向上と環境保護を目指し、持続可能な社会実現に貢献しています。株式会社エア・ガシズ・テクノスは、信頼性の高い技術と実績を誇る企業であり、今後も環境保護と品質向上に注力していく姿勢を示しています。