中外炉工業の直接燃焼式・蓄熱燃焼式排ガス処理装置を紹介

中外炉工業は1945年創業の企業で、サーモテック分野で独自の技術を持ち、技術力と設計力が強みです。急激な社会・経済環境の変化に対応し、カーボンニュートラルに向けた新市場の創出や製品改良に注力しています。2050年のカーボンニュートラル達成を目指し、水素バーナーや電熱式熱処理炉などの技術開発を進め、CO₂排出量の削減目標として2013年基準で1,200万t-CO₂削減を設定しています。
目次
中外炉工業とは?
中外炉工業は、1945年の創業以来、サーモテック分野における独自技術を開発し続ける技術志向の企業です。開発力と設計力を最大の強みとしていますが、現在の社会・経済環境の急激な変化に対応するため、カーボンニュートラルを中心とした新市場の創出や既存製品のブラッシュアップに積極的に取り組んでいます。
また、社内の働きがいのある職場作りにも注力し、革新的な変革を通じて顧客やステークホルダー、社会全体の持続的成長に貢献することを目指しています。
◇脱炭素化への取り組み

中外炉工業は、熱技術分野における脱炭素化のリーダーとして、2050年カーボンニュートラルの実現を目指し、技術および製品開発を推進しています。近年、各国政府が温室効果ガスの大幅削減目標を掲げ、企業にも環境対策を重視した技術開発が求められています。
中外炉工業は、国内のCO₂排出量の約17%を占めるとされる工業炉関連業界において、温室効果ガス削減に向けた取り組みを加速させています。
具体的には、水素バーナーやラジアントチューブ式水素バーナー、水素燃焼式過熱水蒸気技術、アンモニア燃焼、電熱式熱処理炉などの脱炭素技術を開発し、導入を進めています。
また、製品使用によるCO₂排出量が特に大きいため、2050年に向けた脱炭素目標を設定し、排出量の実質ゼロを目指しています。この目標は、2013年時点で日本全体の約1%に相当する1,200万t-CO₂を基準とし、既存商品以外でのCO₂削減も含めて達成を目指します。
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中外炉工業の事業内容
◇部品・素材熱処理炉
中外炉工業の部品・素材熱処理炉のラインナップは、幅広い産業分野に対応する多様な製品を提供しています。これには、自動車部品や機械部品の熱処理炉、バッテリーや回路基板、触媒、磁性材料の熱処理炉などが含まれます。
これらの熱処理炉は、高精度の温度管理と高品質な処理を実現するために設計されており、顧客のニーズに応じたカスタマイズが可能です。また、酸素バーナーや水素バーナーなど、環境に配慮した燃焼技術を組み込んだ製品も提供しており、脱炭素化に向けた取り組みを強化しています
◇大気浄化設備
中外炉工業の大気浄化装置は、さまざまな排ガス処理ニーズに対応する多機能なシステムを提供しています。主な装置には以下の特徴があります。
蓄熱式排ガス処理装置
高効率なエネルギー回収を可能にする装置で、特に回転式蓄熱排ガス処理装置(R-RTO)や1塔多室型(RTO)、2塔式(Tw-RTO)などのバリエーションがあります。これらは濃縮排ガス処理システムと組み合わせることで、さらなる効率向上が図れます。
直燃式(直接燃焼式)装置
低カロリーガスやオイルミスト、ダストを含む排ガスの分解に特化しており、塩素やフッ素、アンモニアなどの有害物質を含む排ガスや廃液を安全かつ効率的に処理します。
◇キルン・汚泥焼却設備
中外炉工業は、増加する有機性廃棄物の処理に対応するため、多筒型ロータリーキルン炭化システムを開発しました。この外熱式キルンは、有機性廃棄物を炭や活性炭といった高付加価値の製品にリサイクルすることが可能です。
従来の処理方法が限界に達している中、同社のキルン・汚泥焼却設備は、快適な生活環境の創造を目指し、工業炉技術、燃焼技術、制御技術を結集させた革新的なソリューションです。
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画像出典:中外炉工業
中外炉工業が取り扱っている直接燃焼式排ガス処理装置をご紹介します。
◇低カロリーガス燃焼設備
中外炉工業の低カロリーガス燃焼装置は、化学プラントや各種炭化設備から発生する副生ガスを安全かつ効率的に処理し、熱回収を行う装置です。このシステムは、水素や溶剤系排ガスを含む低カロリーガスを安定して燃焼させ、有効利用することが可能です。
特徴として、同軸バーナーによる安定燃焼が挙げられ、低カロリーガスと一般燃料を水平同軸で投入することで、安定した燃焼を実現します。また、低カロリーガスの燃焼により、火炎温度が低く、緩慢な燃焼が行われるため、自然と低NOxを達成します。さらに、排ガスボイラーを活用して可能な限りの熱回収を行い、費用対効果を最大化しています。
この装置は、供給圧力が低いガスの燃焼にも対応しており、わずかな昇圧で燃焼が可能です。また、水平横置型の燃焼炉に蓄熱体を設置することで、完全燃焼を実現し、不完全燃焼を防止します。システム全体が効率的に設計されており、廃熱回収も含めたトータルソリューションを提供します。
◇オイルミスト・ダスト含有排ガス分解設備

画像出典:中外炉工業
中外炉工業のオイルミスト・ダスト含有排ガス分解設備は、オイルミストを完全燃焼させ、ダストを効率的に捕集できる装置です。
この設備は、各種スクラップ溶解炉などから発生する未燃分を含む排ガスの無害化処理や、廃液の脱臭処理、VOCの高度分解に対応しています。特に、99.9%以上の高分解率を目指して設計されており、高濃度有機物を含む排ガスの処理に最適です。
省エネルギー設計が施されており、熱交換器による排ガスの加温や排ガスボイラーでの蒸気回収など、費用対効果を最大化する工夫がされています。また、水平横置型の燃焼炉を採用しているため、炉内の温度差が小さく、安定した燃焼が可能です。
さらに、シンプルな構造により、大型設備の計画も容易に行えます。このシステムは、幅広い用途に対応し、効率的な排ガス処理を実現する総合的なソリューションを提供します。
◇塩素、フッ素含有排ガス・廃液燃焼設備

続いてご紹介するのは、塩素やフッ素を含む有機化合物に対応した中外炉工業の専用燃焼設備です。これらの化合物は環境負荷が極めて高く、適切な処理を行わない場合には深刻な二次汚染を引き起こす恐れがあります。本設備では、安全性と高分解率の両立が図られています。
まず、本装置の大きな特長は、系全体が負圧制御されている点にあります。これにより、有害物質のリークを防ぎつつ、長期運用に耐える安全設計が実現されています。また、燃焼後の排ガスは約1300℃から一気に約90℃まで急速冷却され、ダイオキシン類の再合成を防止します。
加えて、燃焼排ガス中に含まれる塩酸を濃度約35%まで回収する機能も装備可能で、資源循環にも貢献します。さらに、煉瓦などの耐火材は酸性ガスに強い材料を厳選しており、約10年の長寿命が実証されています。
点検やメンテナンスも容易に行える構造で、運用コストと稼働率の両面で優れたパフォーマンスを発揮します。
こうした総合力により、化学工場や廃棄物処理施設など、高リスクな排ガスを扱う現場での導入が進められています。
◇アンモニア、窒素化合物含有排ガス・廃液燃焼設備

さらに中外炉工業では、アンモニアや窒素化合物を含む排ガスや廃液の処理に特化した燃焼設備も提供しています。これらの物質は悪臭や大気汚染の原因となるため、高精度な処理が求められます。本設備では、高温燃焼と全系内の負圧制御を組み合わせることで、安全かつ確実な無害化処理を実現しています。
とくに注目すべきは、高濃度アンモニアやHCNといった難処理ガスにも対応できる柔軟性です。炉内の燃焼温度や酸素量を緻密にコントロールすることで、可燃性窒素化合物の分解率99.97%以上を達成しています。
また、省エネルギー設計も導入されており、廃ガスボイラーによる蒸気回収や熱交換器を活用した熱再利用が可能です。
さらに、乾式脱硝方式を採用しているため、処理過程で廃水を発生させず、水処理設備を設置できない場所でも導入が可能です。また、燃焼炉は構造がシンプルであり、設備の拡張性にも優れています。
たとえ処理量や含有濃度に変動があっても、常に安定した性能を発揮する本装置は、幅広い業界での利用に適しています。
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中外炉工業が取り扱っている蓄熱燃焼式排ガス処理装置をご紹介します。
◇回転式蓄熱排ガス処理装置(R-RTO)
中外炉工業の回転式蓄熱排ガス処理装置(R-RTO)は、大気汚染防止法の改正以降、国内でのVOC排出規制に対応するために多く導入されている蓄熱燃焼式排ガス処理装置です。同社は500基以上の納入実績を誇り、圧力変動が少ない回転式や、大風量に対応可能な5塔式など、さまざまな機種を提供しています。廃熱ボイラーを利用した熱回収や再生溶剤燃焼など、省エネルギーに関する豊富な経験を有しています。
R-RTO装置は6〜8室から構成され、特殊な回転弁を使用して排ガスを上昇流と下降流に連続的に切り替えます。これにより、フィルム製造ラインなどの生産ラインへの圧力変動が最小限に抑えられます。排ガスは、蓄熱材を通じて820℃に加熱され、有機物が高温部で酸化分解されることで無害化されます。
さらに、未処理の有機物が浄化ガスに混入しないよう、切り替え時には清浄ガスでパージされる設計になっています。
◇1塔多室型蓄熱排ガス処理装置(RTO)

画像出典:中外炉工業
中外炉工業の1塔多室型蓄熱排ガス処理装置(RTO)は、3室以上の蓄熱室を備え、吸気、排気、パージをバルブ切替えで行うことで、効率的な排ガス処理を実現します。パージ室を設けることで、バルブ切替え時に処理ガスが大気に放散するのを防ぎ、98%以上の分解処理効率を達成します。
この装置は、〜3000m³/minの大風量にも対応可能で、ヤニやタールに対する対策として空焼きモードの設定も可能です。高い処理能力と効率性を備えたこの装置は、さまざまな産業の排ガス処理ニーズに応えます。
◇2塔式蓄熱排ガス処理装置(Tw-RTO)

蓄熱燃焼式のラインナップの中でも、構造のシンプルさと高い処理効率を兼ね備えるのが「2塔式蓄熱排ガス処理装置(Tw-RTO)」です。この装置は、2つの蓄熱室を交互に使用し、セラミック蓄熱体によって熱エネルギーを効率的に再利用する仕組みです。
処理対象となる排ガスは、一方の蓄熱室で予熱され、高温の燃焼室で酸化分解されてから、もう一方の蓄熱室を通過して熱を回収されるというサイクルで運用されます。その結果、熱回収率は95%以上と非常に高く、エネルギーコストの大幅な削減が可能です。構造が簡素でコンパクトなため、省スペース化や建設コストの抑制にもつながります。
また、空焼きモードの設定ができるため、ヤニやタールの堆積を防ぐことができ、メンテナンス性にも優れています。さらに、両蓄熱室のバルブを同時に切り替えることにより、気流の切替時にも処理効率を落とさず、安定した排ガス処理を維持できます。
前述の1塔型や回転式RTOとの違いは、構成の単純化と設備の経済性にあります。Tw-RTOは、特に中小規模の事業所において、導入しやすく、運用負荷も少ない点が評価されています。コスト・性能・省スペースのバランスが取れたこの装置は、VOC排出量の多い業界で今後の主力機種となる可能性を秘めています。
◇濃縮排ガス処理システム

一方、低濃度・大風量の排ガス処理において効率を最大化する手法として注目されているのが「濃縮排ガス処理システム」です。Tw-RTOなどの燃焼装置と連携させることで、その処理能力をさらに高める役割を担います。
このシステムは、排ガス中のVOC成分を専用の吸着材で一時的に吸着し、熱脱着によって10〜20倍に濃縮した小風量のガスとして再放出します。これにより、通常では非効率な低濃度ガスの燃焼処理も、経済的かつ効果的に行えるようになります。
また、濃縮処理に対応できる成分は多岐にわたり、トルエンやキシレンをはじめ、アンモニア、アミン、アルデヒド、メルカプタン、有機酸などの特定悪臭物質にも対応しています。塗装工程の排ガスや作業環境の改善にも利用されており、汎用性の高さも特筆すべき点です。
さらに、濃縮により後段の燃焼処理装置のサイズを小さく設計できるため、設備全体のコスト圧縮にもつながります。中外炉工業では、この濃縮システムを含めた排ガス処理のトータル提案を得意としており、現場の条件に応じた最適な設計・導入が可能です。
排ガス処理における新たな省エネルギー戦略として、今後も多くの現場で導入が進むと予測されます。Tw-RTOとの組み合わせにより、あらゆる排ガス問題に対応できる強力なソリューションとなるでしょう。
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サンレー冷熱のおすすめ排ガス処理装置

サンレー冷熱株式会社は、多様な産業分野に対応した排ガス処理・脱臭装置の開発を手がけています。
とくに揮発性有機化合物(VOC)や有害ガス、悪臭物質の処理においては、燃焼・触媒・プラズマなどの技術を駆使した製品群が揃っています。
ここでは、用途別に設計されたおすすめの7製品について、それぞれの特長を詳しく解説します。
◇アンモニア燃焼除害装置

まず、半導体製造や研究開発現場で使用される「アンモニア燃焼除害装置」からご紹介します。
この装置は、アンモニアや窒素化合物を含む排ガスを完全燃焼させることにより、無害化処理を実現する専用装置です。
低NOxでの燃焼を可能とする高度な設計がなされており、環境保護と省エネルギーを両立させています。
- 低NOx燃焼により環境に配慮した処理が可能
- 高温燃焼+滞留時間の確保で完全分解
- 小容量〜大容量処理まで柔軟に対応可能(受注生産)
- 装置構成がシンプルで維持管理が容易
- 全自動制御により省人化・省スペースを実現
乾式処理を採用しているため、付帯設備が不要でコスト削減が可能です。安全性の高い設計と自動化運転により、研究・製造現場での導入実績が広がっています。
◇酸化エチレン燃焼除害装置

次に、化学・医薬・繊維業界でよく使用される酸化エチレン(EOG)の処理に対応した装置をご紹介します。
酸化エチレンは可燃性・毒性が高いため、熱分解+触媒酸化の2段階処理で、安全かつ完全な分解を実現しています。
全体をコンパクトに設計しながらも、運転の自動化や安全機構の充実により高い信頼性を備えています。
- 燃焼+触媒酸化による高効率・高分解率の2段階処理
- 熱分解後に触媒酸化で無害化を徹底
- 窒素混入による燃焼制御で安全性を強化
- 自動運転による省人化と設置スペースの節約
- 処理後EOG濃度0.1ppm以下、排熱回収も可能
化学製品製造の現場に最適な設計で、処理性能と安全性の高さが両立されています。触媒を活用することで、長期運用にも耐える環境装置です。
◇塩化メチル燃焼除害装置

続いて紹介するのは、塩化メチルなど有機塩素化合物の排ガス処理に特化した装置です。
この装置は、高温焼却・急冷・中和といった多段階の処理工程を取り入れ、法令遵守と環境保全を同時に実現します。
とくにVOC規制やPRTR法に対応する設計が施されており、排出抑制の厳しい現場での採用が進んでいます。
- 焼却温度850℃以上、滞留時間2秒以上でダイオキシン抑制
- 塩酸ガスを中和処理し、排出濃度を10ppm以下に抑制
- 防爆仕様、腐食対策、停電時の安全装置を装備
- 全自動運転+省スペース設計で維持管理が簡単
- 化学・製薬・繊維工場向けに最適化された構造
高温燃焼+中和処理という確実なフローにより、排ガスの完全無害化が可能です。安全性と実用性を兼ね備えた環境装置です。
◇直接燃焼式脱臭装置

悪臭ガスやVOCの処理に多くの導入実績があるのが「直接燃焼式脱臭装置」です。
この装置は、サンレー冷熱の長年の燃焼技術をもとに設計され、揮発性有機化合物や悪臭物質を効率よく完全分解します。
さらに、乾式処理方式を採用しており、二次公害を防ぎつつ、省エネルギー性にも優れています。
- 完全燃焼によりあらゆる悪臭物質を高効率分解
- 廃水や汚泥の発生がなく、二次公害対策不要
- 耐熱性・強度に優れた構造で長寿命
- 熱回収装置と併設でエネルギー効率向上
- 自動制御システムによる簡単運用と安全性
直接燃焼方式の利点を最大限に活かした高性能脱臭装置で、幅広い業界に対応しています。運転コスト削減と高い脱臭効率を求める現場に最適です。
◇余剰ガス燃焼装置

次に、下水・バイオガス・し尿処理などで発生する未利用ガスを対象とした「余剰ガス燃焼装置」を取り上げます。
この装置は、余剰ガスを完全に燃焼処理することで、エネルギーの有効活用と安全な排出を実現するソリューションです。
プラント構成に応じた柔軟な仕様変更が可能で、導入の自由度も高くなっています。
- 完全燃焼を実現する高性能バーナを搭載
- 強制・自然通風方式から選べる柔軟設計
- 自動運転+簡素な構造により省人・省メンテナンス
- 安全設計(火傷防止・燃焼監視)で安心運用
- 都市ガス、LPG、処理ガスなど多燃料に対応可能
燃焼安定性と安全性の両立が図られた本装置は、環境負荷低減を目的とした自治体施設や発電プラントでの活用が広がっています。
◇触媒燃焼式脱臭装置

続いてご紹介するのは、エネルギー消費を抑えながらも高効率な脱臭を可能にする「触媒燃焼式脱臭装置」です。
本装置では、触媒の働きによって反応温度を低下させることができ、燃料費・運転費を大きく削減できます。
また、乾式処理により二次公害のリスクを最小限に抑え、長期間にわたる安定運用が可能です。
- 低温での脱臭処理が可能=燃料費削減
- ユーザーの要求に応じたカスタム設計に対応
- 廃水・汚泥の発生がない完全乾式処理
- 安全性を確保した自動運転設計
- 印刷・化学・食品など多様な分野で導入実績あり
触媒反応を利用したこの装置は、脱臭効率と省エネ性を両立し、ランニングコストの削減にも大きく貢献します。
◇パルスプラズマ脱臭装置

最後に紹介するのは、低濃度・大風量の複合臭気に対処できる「パルスプラズマ脱臭装置」です。
この装置は、酸化ラジカルと吸着触媒の相乗効果によって、高効率かつ環境負荷の少ない脱臭処理を実現しています。
化石燃料や薬品を一切使わないため、CO₂排出ゼロを目指した最新鋭の技術として注目されています。
- プラズマ+触媒による複合臭の高度分解
- 長寿命触媒&低電力運用で経済性に優れる
- スイッチON/OFFだけの簡単操作
- 廃水・排煙がなく、完全クリーン運転
- 食品・医薬・廃水処理分野での活用が進行中
環境性・操作性・経済性の3拍子が揃ったこの装置は、特に環境負荷ゼロを目指す施設にとって理想的な選択肢です。
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排ガス処理装置のおすすめメーカー3選
排ガス処理装置の導入においては、装置そのものの性能に加えて、技術力、対応力、そして長期的な運用サポートが重要な判断材料となります。ここでは、業界内で特に評価の高い3社について、それぞれの特長や強みを詳しくご紹介します。
◇サンレー冷熱株式会社

サンレー冷熱株式会社は1947年に設立され、燃焼技術を基盤にした環境ソリューションを提供する老舗企業です。特に排ガス処理や脱臭装置においては、高効率で信頼性の高い製品を展開しています。省エネや低NOxといった環境性能に優れた製品を提供し、持続可能な社会の実現に貢献しています。
同社の製品は、完全受注生産であり、各顧客のニーズに合わせたオーダーメイド設計が可能です。この柔軟性が、より精密で効率的なソリューションを提供する要因となっています。設計から製造、据付、メンテナンスまで一貫したサポート体制を構築しており、トラブル発生時には迅速に対応します。
サンレー冷熱はISO9001およびISO14001を取得しており、品質と環境管理において高い基準を満たしています。これにより、製品の信頼性と企業の持続可能性を同時に実現しています。また、専門技術者の育成にも力を入れ、提案力と技術力を兼ね備えた企業を目指しています。
会社名 | サンレー冷熱株式会社 |
所在地 | 〒573-1132 大阪府枚方市招提田近3-25 |
電話番号 | 072-856-3221 |
公式ホームページ | https://www.sunray-r.co.jp/environment/ |
このような強固な基盤を持つサンレー冷熱は、今後も環境負荷を低減し、より多くの企業に価値あるソリューションを提供していくと期待されています。技術力の高さとともに、顧客の要望に応じた柔軟な対応が魅力です。
サンレー冷熱株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼サンレー冷熱は充実したメンテナンス体制とアフターサービスを提供
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇三菱パワー株式会社

引用元:三菱重工
三菱重工業株式会社は、1884年に創業し、エネルギー・プラント・防衛・航空宇宙などの分野で500以上の製品領域を持つ総合重工メーカーです。排ガス処理分野でも、高度な技術力を誇り、特に都市ごみ焼却施設や廃熱回収システム、CO₂回収装置(CCUS)などの大規模設備に強みがあります。
同社は設計・施工・運用支援を一貫して手掛けており、排ガス処理における高度なエンジニアリング力が大きな魅力です。これにより、より効率的で信頼性の高い設備を提供し、環境に配慮した社会作りに貢献しています。長期にわたる実績と経験から、信頼性の高い製品を提供しています。
三菱重工業は、2040年までにカーボンニュートラルの実現を目指すビジョンを掲げ、次世代エネルギー技術の開発にも注力しています。環境負荷を最小限に抑える技術を積極的に開発し、環境対策企業としての先進性を発揮しています。これにより、世界中で高い評価を受けています。
会社名 | 三菱パワー株式会社 |
所在地 | 〒100-8332 東京都千代田区丸の内3-2-3 |
電話番号 | 045-200-6100 |
公式ホームページ | https://www.mhi.com/jp/ |
グローバルに展開する事業ネットワークと安定した保守体制を通じて、国内外で強力なサポートを提供している点も三菱重工業の大きな強みです。高品質かつ長寿命の設備投資を望む企業にとって、同社は非常に有力な選択肢となります。
三菱パワー株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼有機溶剤排ガス処理装置で解決する臭気問題と三菱重工が提供する製品の魅力
◇株式会社いけうち

引用元:株式会社いけうち
株式会社いけうちは、1954年に設立され、「霧のいけうち」の名で知られるスプレーノズルとミスト技術の専門企業です。産業用霧発生装置におけるパイオニアとして、同社は数多くの実績を築いてきました。開発されたノズルは5万種類以上に上り、さまざまな用途に対応しています。
同社の製品は、排ガス冷却や消臭、粉塵抑制、加湿、冷却などの広範な用途に対応可能で、特に微細ミストのコントロール技術に優れています。これにより、省エネルギーと高機能性を両立させた製品を提供しています。霧の拡散性と浸透性を兼ね備えた製品は、効率的で効果的な環境対策を実現します。
また、株式会社いけうちはノズル単体にとどまらず、制御機器やセンサー類を含めたシステム全体を提供しています。これにより、顧客のニーズに合わせたカスタマイズが可能で、より精密で効果的なソリューションを提供しています。システム全体のパッケージ提供は、他社との差別化要因となっています。
会社名 | 株式会社いけうち |
所在地 | 〒550-0011 大阪府大阪市西区阿波座1-15-15 第一協業ビル |
電話番号 | 06-6538-1075 |
公式ホームページ | https://www.dry-fog.com/jp/ |
同社は海外にもグループ企業を展開しており、グローバルな導入支援体制も整っています。霧技術を駆使した革新的な製品開発を続け、さまざまな現場のニーズに柔軟に対応する姿勢は、企業の強みとなっています。
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