協和化工株式会社の排気処理装置と脱臭処理装置を紹介

協和化工株式会社は、排ガス処理や脱臭設備を提供する企業で、エコマイスターシリーズや活性炭吸着塔など多様な製品を扱っています。省エネ性やコスト削減に優れた装置を提供し、長期的な運用において経済的メリットがあります。

その他、サンレー冷熱、旭化成エンジニアリング、TESSHAなどの企業も、効率的な排ガス処理技術を提供しています。

協和化工株式会社

協和化工株式会社は、東京都新宿区に本社を構える企業で、排ガス処理設備や脱臭設備、空調設備などを手掛けています。加えて、排ガス洗浄塔や空気清浄機、集塵機、環境測定業務を行うなど、多岐にわたる事業を展開しています。

同社は、特に排気処理装置や脱臭処理装置を扱い、幅広い業界に対応した製品を提供しています。これらの装置は、各種施設の環境保護や効率化に役立っています。

◇排気処理装置 

協和化工株式会社は、IT産業や工場、研究施設など多様な業界で使用される排気処理装置（スクラバー）を取り扱っています。例えば、「ハイパーマルチ FSDⅡ型スクラバー」や「協和 無充填湿式スクラバー エコマイスター」などがあります。

また、同社の「協和 無充填 湿式 スクラバー ミニ エコマイスター」や「協和の横型充填式スクラバー ハイパーマルチHSD型スクラバー」など、さまざまなモデルが揃っており、用途に応じた選択が可能です。

◇ファン・ポンプ 

協和化工株式会社は、高性能なファンやポンプを多岐にわたって取り扱っています。これらの製品は、耐蝕性、安全性、耐衝撃性、耐熱性、メンテナンス性に優れています。

同社が提供するファン・ポンプには、「協和マルチターボファンWF-RB型」や「スーパークリーン シロッコファンNKSⅡ型」、さらに「協和インバータターボファン#11/2RFT-OV型」など、さまざまな仕様があります。これらは各種施設や産業で活用されています。

◇脱臭処理装置

協和化工株式会社は、大学や研究施設、動物飼育舎、食品関連施設、病院など、多彩な業界向けに脱臭処理装置を提供しています。例えば、「協和小型軽量脱臭装置 カートリッジ式簡易活性炭吸着塔MAC-25型」や「協和 脱臭処理装置 薬液洗浄方式」などが挙げられます。

また、「協和 脱臭処理装置 活性炭吸着方式」や「協和 脱臭処理装置 生物脱臭方式」など、多様な脱臭技術が採用されています。

会社名	協和化工株式会社
所在地	〒169-0073 東京都新宿区百人町1-22-23
電話番号	03-5348-5151
公式ホームページ	http://www.kyowakako.co.jp/

【あわせて読みたい】

▼大気汚染防止法とは？ばい煙・VOC・粉じんの排出規制

協和化工株式会社の排気処理装置（スクラバー）を紹介

協和化工株式会社は、さまざまな業界や用途に対応した排気処理装置を多く取り扱っており、導入を検討する際の選択肢として有力です。特に、同社の排気処理装置は高い性能と幅広い応用範囲を持っています。

ここでは、協和化工株式会社が提供する排気処理装置の詳細についてご紹介します。

◇ハイパーマルチ FSDⅡ型スクラバー 

協和化工株式会社のハイパーマルチ FSDⅡ型スクラバーは、汎用性、ガス除去効率、メンテナンス性に優れた製品です。排気濃度や処理風量（15m³/min～150m³/min）の異なるモデルが揃っており、電気、化学、薬品、食品、鍍金、半導体など多様な業界で使用されています。

また、このスクラバーは排水処理施設や研究施設など、さまざまな用途にも対応可能です。幅広い業界での活用実績があり、信頼性の高い装置です。

◇協和 無充填湿式スクラバー エコマイスター

協和化工株式会社の協和 無充填湿式スクラバー エコマイスターは、省エネと低ランニングコストを追求した製品です。長年の研究と実績を基に設計され、運転を続ける中でエネルギー消費を抑えながら、ランニングコストも削減可能です。

これにより、長期間にわたる運用でもコスト面でのメリットが大きく、経済的な効果が期待できます。環境への配慮も考慮された製品です。

◇協和 無充填 湿式 スクラバー ミニ エコマイスター 

協和化工株式会社の協和 無充填 湿式 スクラバー ミニ エコマイスターは、エコマイスターシリーズのコンパクト版です。省エネ性、レイアウト性、メンテナンス性に優れつつ、設置面積が680mm×680mmと非常にコンパクトで、屋内設置にも対応できます。

これにより、設置場所を選ばず、さまざまな施設に適応できる利便性が特徴です。狭いスペースでも効果的に使用可能です。

協和化工株式会社の脱臭処理装置を紹介

協和化工株式会社は、排気処理装置に加えて、脱臭処理装置の取り扱いも行っています。脱臭処理装置の導入を検討している場合、協和化工株式会社は非常に信頼性の高い選択肢となるでしょう。さまざまな施設に対応可能な製品を提供しており、それぞれのニーズに合った脱臭方法を選ぶことができます。

◇協和デオドクターシステム

協和デオドクターシステムは、医療・介護現場や公共施設などで発生する不快なにおいを、根本から除去する業務用の自動消臭システムです。最大の特長は、独自開発の消臭成分「デオマジック」を用いて、においの原因物質と化学反応を起こし、においそのものを分解・中和する点にあります。

芳香剤のようににおいを一時的に覆い隠すのではなく、空間全体にミストとして噴霧することで、広範囲に持続的な効果を発揮します。タイマー設定により自動噴霧が可能で、1台で最大約30畳（約50㎡）まで対応。設置も壁掛け・卓上の両方に対応し、スペースを選ばず柔軟に使用できます。

無香料タイプも選べるため、香りに敏感な利用者にも安心して導入できる点も魅力です。

◇協和小型軽量脱臭装置　カートリッジ式簡易活性炭吸着塔MAC-25型

協和化工株式会社の協和小型軽量脱臭装置 カートリッジ式簡易活性炭吸着塔MAC-25型は、省スペース性に優れた設計で、狭い場所にも設置可能なため、場所を取らずに導入できます。

メンテナンス性にも優れており、活性炭はカートリッジ式を採用しているため、交換作業が非常に簡単で、工具を使うことなく素早く交換できます。この設計により、運用コストやメンテナンス時間を大幅に削減できます。

さらに、省エネ性も重視されており、効率的に運転ができるため、長期的なコスト削減が期待できます。軽量かつコンパクトな設計ながら、高い脱臭性能を誇り、さまざまな業界や施設で活躍しています。

◇協和 脱臭処理装置 薬液洗浄方式 

協和化工株式会社の協和 脱臭処理装置 薬液洗浄方式は、中濃度から高濃度の臭気に対して安定した脱臭効果を発揮します。これにより、幅広い臭気に対応することができ、工場や研究施設、食品加工施設などで高い効果を示します。

ガス濃度の変動に合わせて、自動的に適切な薬液が供給されるため、常に最適な条件で運転することができます。

また、この装置は脱臭処理から廃液中和までをすべて自動化しており、非常に効率的で保守管理も簡単です。自動で運転ができるため、操作が簡単で、手間をかけずに継続的な運転が可能です。これにより、労力を減らし、長期的に安定した運用が可能となります。

【あわせて読みたい】

▼触媒燃焼式排ガス処理装置を設置する際の注意点とは？取り扱う企業を紹介

排ガス処理装置はどう選ぶ？

工場や研究施設などから発生する排ガスには、ばいじん（粉じん）、有害ガス、悪臭成分などが含まれている場合があります。これらを適切に除去しないと、環境への悪影響や法的リスクが生じる可能性があります。

そのため、排ガス処理装置は施設ごとの排ガス特性や処理目的に応じて、最適な方式を選定することが重要です。以下では、排ガス処理装置を選ぶ際に確認すべきポイントを解説します。

◇ばいじんの除去が必要か

ばいじんとは、燃焼工程や粉体処理工程などで発生する固体の粒子状物質です。ばいじんを含む排ガスをそのまま大気中に放出すると、健康被害や設備の劣化、大気汚染の原因となるため、除去が必要です。

ばいじんの除去には、主に集塵装置や湿式洗浄装置が用いられます。集塵装置には電気集塵機やバグフィルターなどがあり、粒子の大きさや量に応じて適切なタイプを選定します。湿式洗浄装置は、水や薬液を利用してばいじんを捕集する方法で、高温・多湿のガスに適しています。

例えば、燃焼炉やボイラーからの排ガスには多量のばいじんが含まれているため、これらの設備には高性能な集塵装置の設置が求められます。ばいじんの発生源や性質を見極めたうえで、適切な除去方法を選定することが重要です。

◇どの処理段階で使用するか

排ガス処理装置は、工場の排出ラインにおける「どの段階で何を除去したいか」によって選定が変わります。たとえば、ばいじんは燃焼後すぐの段階で除去するのが効果的であり、そのための装置として集じん機が設置されます。

また、有害ガスや臭気成分は、ばいじん除去後のクリーンな状態で処理することで装置への負荷を軽減できます。そのため、多くのケースでは「ばいじん除去→ガス処理→脱臭」という処理順序を踏む構成が一般的です。処理の段階と目的を整理することで、無駄のない装置構成が実現できます。

主な排ガス処理方式の特徴

排ガス処理方式には、処理対象物や施設の規模、排ガスの成分に応じてさまざまな方法が存在します。以下では、代表的な4つの方式について、それぞれの特徴を解説します。

◇燃焼式

燃焼式処理法は、排ガス中の有機物や臭気物質を高温で燃焼させて無害化する方法です。800〜1000℃程度の高温で燃やすことにより、炭化水素系の臭気成分を水と二酸化炭素に分解できます。

この方式は、高濃度の有機ガスや可燃性ガスに対して非常に有効であり、食品・化学・塗料などの業界で幅広く採用されています。ただし、高温加熱が必要なため、燃料コストや耐熱素材の選定などが課題となる場合もあります。

◇吸着式

吸着式は、活性炭やゼオライトなどの吸着剤を用いて、排ガス中の有害物質や臭気成分を吸着させる方式です。吸着剤には再生可能なものもあり、ランニングコストを抑えることが可能です。

低濃度かつ広範な化合物の除去に適しており、医薬品や食品工場、研究施設などで多用されています。ただし、吸着剤が飽和すると性能が低下するため、定期的な交換や再生処理が必要です。

◇薬液洗浄式

薬液洗浄式（スクラバー）は、排ガスを薬液と接触させ、化学反応や溶解により有害物質を除去する方法です。酸性ガスやアルカリ性ガスに対して高い除去率を発揮し、反応後の中和処理も可能です。

この方式は、ガスの性状に応じて薬液を使い分ける柔軟性があり、化学工場やメッキ工場などで活用されています。設備が複雑化しやすいため、設計段階での綿密な検討が求められます。

◇生物脱臭式

生物脱臭式は、排ガス中の臭気物質を微生物の働きによって分解・除去する方法です。バイオフィルターやバイオスクラバーなどの装置を用いて、自然界の浄化機能を応用しています。

環境負荷が小さく、維持管理費も比較的低コストで済むため、食品廃棄物処理施設や下水処理場などで多く導入されています。ただし、温度や湿度、pHの管理が重要であり、運転条件が制限されることがあります。

【あわせて読みたい】

▼EOG滅菌で問題となる毒性は排ガス処理装置で無害化が可能

排ガス処理装置の改修・導入事例

排ガス処理装置は、排出基準の強化や処理効率の改善、新規設備の導入などを契機に、改修や入れ替えが検討されることがあります。以下に、実際の導入・改善事例を紹介し、それぞれの課題・解決策・効果について解説します。

◇触媒燃焼方式脱臭装置に入れ替えた事例

ある工場では、従来の吸着式脱臭装置の処理能力に限界があり、高濃度の有機臭気に対して十分な対応ができていませんでした。臭気が近隣住民からの苦情に発展し、根本的な対策が求められていました。

そこで、処理能力と除去効率の高い触媒燃焼方式の脱臭装置に入れ替えを実施。触媒を活用することで比較的低温でも効率的な燃焼が可能となり、臭気物質の完全分解が実現しました。

結果として、臭気苦情は完全に解消され、装置の安定稼働により保守管理も効率化されました。また、触媒の寿命が長く、ランニングコストの低減にも成功しています。

◇4種類の装置を導入した事例

複数の排ガス成分を含む製造現場では、単一の処理方式では対応しきれない課題がありました。そこで、それぞれの成分に適した4種類の処理装置（集塵、薬液洗浄、吸着、脱臭）を組み合わせて導入。

設置前は、ばいじんと臭気成分の除去率が基準に満たず、法的リスクや操業停止の懸念もありました。多段階処理により、成分ごとに最適な浄化プロセスを構築することで、除去率の大幅な向上を実現。

その結果、排出ガスはすべての法的基準をクリアし、監査や測定結果でも安定性が確認されました。導入後は住民からの信頼も回復し、企業の社会的責任（CSR）対応としても評価されています。

◇処理能力の高いスクラバーに入れ替えた事例

従来型のスクラバー装置では、処理量の増加に対応しきれず、処理未完了のガスが排出される課題がありました。特に生産ラインの拡張後、排ガス量の増大によって装置の限界が露呈しました。

新たに導入した高性能スクラバーは、従来よりも処理能力が約1.5倍に拡張されており、液体の循環システムや接触効率の最適化が図られています。その結果、処理の安定性と除去率が大幅に改善され、定期的なメンテナンスも容易になりました。

導入後は排ガスの漏れや臭気拡散といった問題が解消され、職場環境や周辺地域の環境改善にも貢献しています。設備の信頼性向上により、生産効率の安定化にも寄与しました。

その他の排ガス処理装置おすすめメーカーをご紹介

協和化工株式会社について、これまで詳しくご紹介してきましたが、排ガス処理装置の設計や製造を手掛ける優れたメーカーは他にも多く存在しています。ここでは、排ガス処理装置を提供するおすすめの3社をご紹介いたします。

◇サンレー冷熱株式会社

サンレー冷熱は、大阪府枚方市に本社を構える企業で、お客様のニーズに合わせて排ガス処理装置を自由にカスタマイズできる点が特徴です。これまでに700基以上の納入実績を持ち、初期計画から保守管理に至るまでトータルサポートを提供しています。

そのため、排ガス処理装置を導入する際に、すべての工程をサポートしてもらいたい方にとって非常に魅力的な選択肢となります。

触媒燃焼式脱臭装置

サンレー冷熱が開発・提供する「触媒燃焼式脱臭装置」は、有機溶剤や臭気成分を含む排ガスを効率よく処理するための装置です。この装置は、排ガス中のVOC（揮発性有機化合物）や悪臭物質を高温で酸化させ、無害な水蒸気と二酸化炭素に分解します。

さらに、貴金属系の触媒を用いることで、反応温度を通常よりも低く抑えられ、省エネルギーでの運転が可能となっています。

運転温度はおおよそ250〜400℃と比較的低温で済むため、燃料消費を抑えながらも安定した除去性能を実現しています。また、立ち上がりが早く、変則的な稼働スケジュールにも柔軟に対応できる設計となっており、製造現場の運用負担を軽減する配慮がされています。

除去効率についても高く、適切な条件下では99％以上の分解性能を発揮します。装置はコンパクトで設置の自由度が高く、新設はもちろん、既存設備への後付けにも対応可能です。

さらに、自動運転機能や安全監視機能も備えており、日常的な管理のしやすさも大きなメリットといえます。導入後のメンテナンス体制も充実しており、長期的に安定運転を維持したい現場にとって、信頼性の高い装置です。

サンレー冷熱は、長年の経験と実績をもとに、効率的で確実な対応を行っています。排ガス処理装置の導入に関して、きめ細かい対応が求められる場合に、特に信頼できるメーカーです。

◇旭化成エンジニアリング株式会社

旭化成エンジニアリングは、東京都港区に本社を構え、直接燃焼式および触媒酸化式の排ガス処理装置を取り扱っています。どちらの方式も効率的な排ガス処理を実現でき、さまざまな業界で活用されています。効率的な排ガス処理を求める企業にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

会社名	旭化成エンジニアリング株式会社
所在地	〒108-0075 東京都港区港南2-16-4-16F
電話番号	03-6872-1300
公式ホームページ	https://www.asahi-kasei.co.jp/aec/index.html

この企業は、排ガス処理装置の性能と効率性に特化しており、環境負荷を低減するための高度な技術を提供しています。効率よく排ガスを処理したいと考える方にとって、信頼できるメーカーと言えます。

旭化成エンジニアリング株式会社の口コミ評判記事はこちら！

▼ユーザーの立場に立った設計・生産を行う旭化成エンジニアリング

◇TESSHA株式会社

TESSHAは、東京都西多摩郡に本社を構え、小型触媒式脱臭装置や触媒式脱臭装置、直接燃焼式脱臭装置など、さまざまな業界や用途で活用できる製品を取り扱っています。これらは、排気ガス、有機溶剤、VOC（揮発性有機化合物）だけでなく、悪臭の効率的な処理を行うために設計されています。悪臭処理も含めた排ガス処理装置を導入したい方にとって、非常に魅力的な選択肢となります。

TESSHAの脱臭装置は、悪臭だけでなく排気ガスなどの有害物質にも対応しており、環境保護や従業員の健康を守るために非常に有効です。さまざまな業界や施設に対応できる柔軟性も、大きな強みです。

まとめ

協和化工株式会社は、東京都新宿区に本社を構える企業で、排ガス処理設備や脱臭設備を提供しており、幅広い業界で利用されています。

特に排気処理装置や脱臭処理装置に強みがあり、ハイパーマルチ FSDⅡ型スクラバーやエコマイスターシリーズ、カートリッジ式活性炭吸着塔など、さまざまなニーズに対応する製品を取り揃えています。
同社は高性能なファンやポンプも取り扱っており、これらの製品は耐久性や安全性が優れています。

協和化工株式会社は、効率的な環境保護を実現するため、排気ガスや臭気の処理を専門に扱い、特に省エネ性やコスト削減に優れた製品を提供しています。これにより、長期的な運用でも経済的なメリットを享受できます。

さらに、協和化工株式会社以外にも、優れた排ガス処理装置を提供する企業が多く存在します。サンレー冷熱は、ニーズに応じたカスタマイズやトータルサポートを提供し、旭化成エンジニアリングは効率的な排ガス処理を実現する技術を有しています。

TESSAは、悪臭やVOC（揮発性有機化合物）処理にも対応する多様な脱臭装置を提供し、環境保護に貢献しています。

この記事を読んでいる人におすすめ

▼温室効果ガス（GHG）とは？無害化技術について解説