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粉体のモノづくりを支える栗本鐵工所のエンジニアリングとは

公開:2025.01.11 更新:2025.01.09
粉体のモノづくりを支える栗本鐵工所のエンジニアリングとは

栗本鐵工所は1909年創業の企業で、パイプ製品や機械システム、排ガス処理装置などを提供しています。特に溶剤回収装置や脱臭装置で環境保全と効率的生産を実現し、再生可能エネルギー分野にも強みを持っています。

栗本鐵工所とは

栗本鐵工所は、1909年に創業し、日本の産業発展と共に革新を追求してきた企業です。幅広い事業領域を有し、パイプ製品から産業機械まで、多様な分野で重要な役割を果たしています。

◇沿革

栗本鐵工所の歴史は、1909年に創業者・栗本勇之助が大阪市で設立した紀野吉鐵工所に始まります。最初は水道・ガス用鋳鉄管の製造を行い、時代の変化に合わせた技術革新を進めました。1934年には産業機械や鋳造品の製造を開始し、事業の多角化が進みました。

1949年には東京・大阪証券取引市場第一部に上場し、日本の産業界での地位を確立しました。その後も成長を続け、1968年に現在の本社所在地に移転。1971年にはFRP製品の製造を開始し、建材分野でも存在感を示しました。

2009年には創立100周年を迎え、クリモト創造技術研究所を設立するなど、革新を追求し続けています。栗本鐵工所の歴史は、日本の産業発展とともに歩んできた道そのものであり、その影響力は今もなお続いています。

◇主な事業

栗本鐵工所の事業は、幅広い分野にわたります。その基盤となる「パイプシステム事業部」では、特にダクタイル鉄管が都市部から農村まで広く使用され、生活基盤を支える重要な役割を担っています。また、「バルブシステム事業部」では、浄水場や発電所向けの高性能バルブを製造し、国内外で高い評価を受けています。

「機械システム事業部」では、破砕機や混合機などの粉体処理機器や製造ライン全体の設計を提供し、効率的な製造プロセスの実現を目指しています。さらに、「素形材エンジニアリング事業部」や「建材事業部」も独自の技術を駆使して、多様な製品を展開しており、特に建設業界で高い評価を得ています。

栗本鐵工所のエンジニアリングと強み

二軸連続式混練機

画像出典:株式会社栗本鐵工所

栗本鐵工所は、長年の技術力と経験を基盤に、再生可能エネルギー分野や粉体製品の開発支援において顕著な強みを発揮しています。エンジニアリングサービスを通じて、さまざまな産業分野で活躍しています。

◇プラントエンジニアリング

栗本鐵工所は、単体機器の製造にとどまらず、プラント全体の設計から資材調達、建設までを一貫して提供するエンジニアリングサービスを展開しています。特に再生可能エネルギー分野でのプラント構築において、その包括的な対応力が高く評価されています。例えば、バイオマス発電では、燃焼技術やマテリアルハンドリング技術を活用し、クリーンで効率的な発電システムを提案しています。

さらに、エネルギー効率の向上と環境負荷の低減に配慮した設計が特徴で、持続可能な社会の実現に貢献しています。EPC(設計・調達・建設)ビジネスの導入により、顧客のニーズに応じたカスタマイズプラントの構築も可能となり、技術と信頼を武器に、エネルギー業界の未来を支える重要な役割を果たしています。

◇粉体製品の開発をサポート

栗本鐵工所は、粉体技術分野でも独自の地位を築いており、同社の粉体機器は「砕く」「混ぜる」「乾燥させる」プロセスに対応し、化学工業、食品業界、医薬品開発などで活用されています。精密さと効率性が求められる分野でその性能が発揮されています。

また、粉体機器の開発には「Co-LAB(コラボ)」というコンセプトが重要な役割を果たしています。顧客との共同実験やプロセス開発を通じて、個別のニーズに応じたカスタマイズが可能です。例えば、混練や粉砕のプロセスを高精度に再現できる実験施設を備え、新製品の開発から製造プロセスの最適化までを一貫して支援しています。

特に「KRCニーダ」や「クロスジェットミル」などの粉体機器は、高い性能と信頼性を誇り、国内外で数多くの実績があります。これらの機器を用いたプロセス設計は、栗本鐵工所の粉体技術とエンジニアリング力の結晶と言えるでしょう。

栗本鐵工所の排ガス処理装置

栗本鐵工所は、排ガス処理分野においても優れた技術力を誇り、環境保全と生産活動の効率化を両立させるソリューションを提供しています。特に溶剤回収装置や脱臭装置において、高い性能を発揮しています。

◇溶剤回収装置/脱臭装置

栗本鐵工所の溶剤回収装置は、排ガス中の有機溶剤を効率的に回収することを目的に開発されました。粒状活性炭を使用した固定床式設計により、溶剤を吸着後、水蒸気を使って脱離させ、凝縮・分離を経て溶剤を回収します。この装置は排ガスの清浄化に加え、回収した溶剤を再利用できるため、経済的かつ環境に優しいです。

また、幅広い種類の溶剤に対応しており、塩素系溶剤やフロン系溶剤、炭化水素系溶剤などを処理します。除去効率が非常に高いため、排気ガス中の溶剤濃度が変動しても安定した性能を発揮します。この技術は、自動車部品や精密部品の脱脂洗浄、医薬品の反応プロセスなど、多様な用途に利用されています。

◇クリモト真空脱着式溶剤回収装置

クリモト真空脱着式溶剤回収装置は、粒状活性炭を使用する固定床式排ガス処理装置に真空脱着技術を組み合わせた高度な装置です。この方式では、水蒸気を使用せず、真空状態で脱着を行うため、熱源を必要とせず省エネルギー化が可能です。特に、小風量で高濃度の排ガス処理に適しており、局所的な排ガス処理で高い効果を発揮します。

この装置の最大の利点は、従来の蒸気脱着式と比べて排水量を大幅に削減できる点です。水溶性溶剤の処理でも、排水処理コストを低減させることでランニングコスト全体を抑えることができます。炭化水素系溶剤など多様な溶剤に対応し、化学産業や医薬品製造現場で特に役立っています。装置設計もコンパクトで、省スペースでの設置が可能です。

その他の排ガス処理装置・脱臭装置

溶剤回収が不要な場合、排ガスを除害する処理装置が最適な選択肢となります。本章では、サンレー冷熱が提供するVOC排ガス処理装置と燃焼式脱臭装置について、その特徴と用途を詳しく解説します。

◇VOC排ガス処理装置

VOC(揮発性有機化合物)の排出規制が強化される中、サンレー冷熱のVOC排ガス処理装置は、効率的かつ環境に配慮した解決策を提供します。この装置は、塩化メチルなどの有害物質を高温で焼却し、その後急冷・洗浄を行うことで無害化を実現します。焼却炉は850℃以上の高温と2秒以上の滞留時間を確保しており、ダイオキシン類の発生を抑制する設計が施されています。

また、必要に応じて中和槽を併設し、焼却後の塩化水素ガスを効率的に処理します。さらに、腐食防止や防爆機能を備えた設計により、安全性を重視しつつ、コンパクトな設置が可能です。この装置は、石油化学プラントや製薬工場など、多様な産業で活躍しており、環境保全と法令遵守の両立を支援します。

◇燃焼式脱臭装置

サンレー冷熱の燃焼式脱臭装置は、VOCだけでなく、悪臭物質の処理にも対応した多機能な装置です。この装置は、悪臭物質を高効率で完全燃焼させ、処理後に二次公害を引き起こさない点が特徴です。完全燃焼の乾式処理を採用しているため、廃水や汚泥の処理設備が不要で、設置スペースの削減とメンテナンスの簡素化が実現されています。

省エネルギー設計により、廃熱ボイラーやエアヒーターを活用して熱エネルギーを再利用し、燃料費や運転コストの削減が可能です。また、安全性にも配慮されており、保安機器や自動制御システムを組み合わせた設計により、安心して運用できます。さらに、用途は半導体工場、化学プラント、食品製造施設など多岐にわたります。


栗本鐵工所は、1909年に創業した企業で、日本の産業発展に貢献し続けています。最初は水道・ガス用鋳鉄管の製造から始まり、その後産業機械や鋳造品の製造へと事業を多角化しました。1949年には東京・大阪証券取引所に上場し、技術革新を追求し続け、再生可能エネルギー分野などでも高い評価を受けています。

同社の主な事業は、パイプシステム、バルブシステム、機械システムなど多岐に渡り、特にダクタイル鉄管や高性能バルブ、粉体処理機器などで高い評価を得ています。さらに、再生可能エネルギーや粉体製品の開発支援においても顕著な強みを発揮し、エンジニアリングサービスの提供を行っています。

排ガス処理においても、栗本鐵工所は優れた技術を誇り、溶剤回収装置や脱臭装置の提供を通じて環境保全と生産効率化を実現しています。特に溶剤回収装置では、幅広い溶剤に対応し、排ガスの清浄化と溶剤の再利用を可能にし、経済的かつ環境に優しい解決策を提供しています。また、真空脱着技術を活用した装置は、省エネルギーで高効率な排ガス処理を実現します。