排ガス処理装置導入時には初期費用だけでなくランニングコストも考慮しよう

排ガス処理装置を導入する際には、初期費用だけでなく、稼働後のランニングコストも重要な検討要素となります。装置の種類や処理方式によって、設置費用や運用コストが大きく異なるため、長期的な視点での選定が必要です。
たとえば、燃焼式装置は高性能ですが燃料コストが高く、湿式スクラバーは運用コストを抑えやすい一方で水の管理が求められます。さらに、吸着方式では吸着材の交換頻度がコストに影響します。
目次
排ガス処理装置の初期費用

画像出典:株式会社 アイエンス
排ガス処理装置を導入する際には、初期費用が大きな検討要素となります。装置の種類や規模によって費用は異なり、目的に応じた適切な装置選びが重要です。排ガス処理装置にはさまざまな種類があり、それぞれ特性や導入コストに違いがあります。
◇規模や装置の種類によって大きく異なる
排ガス処理装置の初期費用は、処理能力や装置の種類によって異なります。たとえば、揮発性有機化合物(VOC)を除去するためのVOC処理装置は、燃焼式や吸着式などの方式により価格が変動します。
燃焼式は比較的高価であり、設備規模が大きくなるほどコストも増加する傾向があります。一方で、吸着式は初期費用が抑えられるものの、使用する吸着材の交換が必要になるため、長期的なランニングコストも考慮する必要があります。
充填式スクラバーは、排ガスを洗浄液に通して処理する装置であり、化学薬品を用いた処理を行います。このタイプは設備の規模によって費用が変わるため、小規模なものから大規模なものまで幅広い導入例があります。装置の構造が比較的シンプルであるため、他の処理方式と比べて初期投資を抑えられる場合が多いです。
デオライザーは、株式会社アイエンスが開発した排ガス処理装置で、従来のスクラバーとは異なる方式を採用しています。コンパクトな設計で省スペース化が図られており、導入コストを抑えやすい特徴があります。
◇デオライザーとは
デオライザーは、湿式スクラバーの一種でありながら、従来の充填式スクラバーとは異なる構造を持つ排ガス処理装置です。株式会社アイエンスによって開発され、排ガスの洗浄効率を高めつつ、設備のコンパクト化を実現しています。通常のスクラバーと比較すると、シンプルな構造でありながら高い除去率を誇る点が特徴です。
デオライザーの特徴の一つとして、フィルターを使用しないため、交換部品が少なくメンテナンスが容易である点が挙げられます。そのため、装置の運用コストを低減できる点がメリットになります。
導入時の初期費用は、装置のサイズや仕様によって異なりますが、設置スペースを削減できるため、大規模な設備を導入しづらい環境でも対応しやすい仕様となっています。
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排ガス処理装置導入の際はランニングコストも重要

画像出典:フォトAC
排ガス処理装置を導入する際には、初期費用だけでなく、ランニングコストにも注意が必要です。稼働後の運用コストが高くなると、長期的な視点で見た場合に経済的な負担が大きくなります。装置の種類や処理方式によってコストの内訳が変わるため、適切な装置選びが重要です。
◇湿式スクラバー
湿式スクラバーは、排ガスを水や薬液に通して有害物質を除去する装置で、運用コストを抑えやすい特徴があります。特に、充填式スクラバーと比較すると、フィルターの交換が不要であるため、消耗品のコストを抑えられます。
さらに、シンプルな構造であるため、装置のメンテナンスが容易であり、長期的に見ても安定した運用が期待できます。デオライザーも湿式スクラバーの一種ですが、さらに効率的な設計が施されています。
株式会社アイエンスのデータによると、デオライザーは年間のランニングコストが約10万円程度であり、従来の充填式スクラバーと比べて大幅にコスト削減が可能であるとされています。
◇方式によって異なるランニングコスト
排ガス処理装置にはさまざまな方式があり、それぞれランニングコストに違いがあります。主な方式として、直接燃焼方式、蓄熱式燃焼法、吸着方式が挙げられます。
直接燃焼方式は、高温で排ガスを燃焼させる方法であり、設備自体のメンテナンスは少ないものの、燃料コストが高くなりやすい特徴があります。一方で、蓄熱式燃焼法は、熱エネルギーを再利用して燃料コストを抑えられる方式です。導入時の設備投資は大きくなるものの、長期的には経済的な運用が可能となります。
吸着方式は、活性炭やゼオライトを用いて有害物質を吸着する方法です。定期的な吸着材の交換が必要になるため、交換コストが発生します。しかし、低温で運用できるため、燃料を使用しない点がメリットとなります。
吸着材の寿命や再生方法によってもコストが変動するため、用途に応じた選択が求められます。
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排ガス処理装置のコスト削減を実現した事例

画像出典:株式会社 アイエンス
排ガス処理装置は、長期的なランニングコストを考慮した選定が重要です。適切な処理方法や装置を導入して、コスト削減を実現した事例がいくつかあります。
◇優れた性質を持つ活性炭を最大限活用しランニングコストを削減した事例
活性炭は、排ガス処理装置において広く利用される吸着材の一つです。特に高性能な活性炭を活用すると、より効率的なガス吸着が可能となり、コスト削減につながるケースがあります。
例えば、クレハマーケティングが提供した事例では、従来の吸着材よりも高い吸着性能を持つ活性炭を導入して、ランニングコストを大幅に削減できました。従来の装置では、吸着材の交換頻度が高く、コストがかさむ課題がありました。
しかし、吸着効率が高い活性炭を採用すると、吸着材の交換間隔を延ばせて、定期的な交換コストの削減に成功しました。このように、吸着材の選定を工夫すると、設備全体の運用コストを抑えつつ、排ガス処理の効率を向上させられます。
特に、VOCや有害ガスの処理が必要な環境では、高性能な活性炭の採用によりコストパフォーマンスの向上が期待できます。
◇循環水の交換頻度が減りランニングコストを削減した事例

画像出典:クレハ
排ガス処理装置の運用コストには、処理に使用する水の交換費用も含まれます。特に湿式スクラバーを導入する場合、排ガスを洗浄するために循環水を使用するため、水の交換頻度がランニングコストに大きく影響を与えます。
クレハが提供した事例では、従来の装置に比べて水の消費量を抑えられる設計を採用して、循環水の交換頻度を減らし、コストの削減に成功しました。また、水の交換頻度を減らすと、処理装置のメンテナンス回数も減少し、設備の長期的な維持コストも抑えられました。
湿式スクラバーを使用する企業にとって、循環水の管理は重要なコスト要因となるため、このような取り組みはコスト削減に大きく貢献します。
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コストパフォーマンスに優れた排ガス処理装置を提案する業者
排ガス処理装置を導入する際には、コストパフォーマンスに優れた装置を提供する業者の剪定が重要です。初期費用だけでなく、長期的なランニングコストも考慮し、効率的に運用できる装置を提案する業者を選ぶと、経済的かつ環境負荷の少ない排ガス処理が可能になります。
◇サンレー冷熱株式会社

サンレー冷熱株式会社は、産業用の冷却装置や環境設備の設計・製造を手がける企業です。排ガス処理装置に関しても、高効率でコストパフォーマンスに優れたシステムを提供しています。また、排ガス処理装置の導入後のメンテナンスサポートも充実しており、長期間にわたって安定した運用が可能です。
会社名 | サンレー冷熱株式会社 |
所在地 | 〒573-1132 大阪府枚方市招提田近3-25 |
電話番号 | 072-856-3221 |
公式ホームページ | https://www.sunray-r.co.jp/ |
特に、省エネルギー型の排ガス処理装置を検討している場合、同社の提案は有力な選択肢となります。
サンレー冷熱株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼サンレー冷熱は充実したメンテナンス体制とアフターサービスを提供
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇株式会社アイエンス

引用元:株式会社アイエンス
株式会社アイエンスは、排ガス処理装置の開発・販売を行う企業で、特に湿式スクラバーやデオライザーなどの高効率な装置を提供しています。デオライザーは、従来の充填式スクラバーと比べてフィルターの交換が不要であり、メンテナンスコストが低減される特徴があります。
会社名 | 株式会社アイエンス |
所在地 | 〒550-0002 大阪市西区江戸堀1丁目21-7 コーワ江戸堀ビル3F |
電話番号 | 06-6225-2323 |
公式ホームページ | https://www.aience.co.jp/ |
また、消費電力を抑えながら高い処理性能を維持できる設計が採用されており、コストを抑えつつ効率的な排ガス処理が可能です。
株式会社アイエンスについて詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼株式会社アイエンスの次世代排ガス処理装置とは?従来型との違い
◇イーテクノ株式会社

引用元:イーテクノ株式会社
イーテクノ株式会社は、排ガス処理や水処理設備を取り扱う企業で、幅広い業界に向けた環境設備を提供しています。また、導入前のコンサルティングにも力を入れており、企業の排ガス処理ニーズに応じた最適なシステムを提案する体制が整っています。
会社名 | イーテクノ株式会社 |
所在地 | 〒533-0031 大阪市東淀川区西淡路1-3-26 弥生新大阪第一ビル 701号室 |
電話番号 | 06-6326-7980 |
公式ホームページ | https://etn-c.com/ |
コストと性能のバランスを重視する企業にとって、イーテクノ株式会社の装置は有力な選択肢となるでしょう。
排ガス処理装置について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
排ガス処理装置の初期費用は、装置の種類や規模によって大きく異なります。燃焼式装置は高い除去性能を持つ一方、初期投資やランニングコストが高くなる傾向があります。
一方、湿式スクラバーや吸着方式は初期費用を抑えられる場合が多いですが、吸着材の交換や水の管理など運用コストに注意が必要です。
特に株式会社アイエンスのデオライザーは、コンパクト設計と効率的な水膜捕捉システムを採用し、初期費用とランニングコストの両面で優れた性能を発揮します。 企業は用途や予算に応じて最適な装置を選定し、長期的なコスト削減を目指すことが重要です。