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クラボウのトータルエンジニアリングとは?排ガス処理装置の特徴も解説

公開:2025.01.10 更新:2025.01.08
クラボウのトータルエンジニアリングとは?排ガス処理装置の特徴も解説
引用元:クラボウ

クラボウは創業130年以上の歴史を持ち、繊維事業から多角化し、環境エンジニアリング分野で高評価を得ています。排ガス処理装置やバイオマス発電、燃焼技術を駆使して、持続可能な社会実現に貢献しています。

クラボウとは

クラボウは、創業130年以上の歴史を持つ日本を代表する企業のひとつです。繊維事業を起点に多角的な事業展開を進め、環境エンジニアリング分野でも高い評価を得ています。  

◇沿革  

クラボウの歴史は、1888年に設立された「有限責任倉敷紡績所」に遡ります。岡山県倉敷市で紡績会社としてスタートし、当時は地域経済の立て直しを目的として設立されました。その後、社名を「倉敷紡績株式会社」に変更し、事業を拡大しました。  

20世紀初頭には労働者福祉を重視し、従業員教育や病院設立など企業活動を通じた社会貢献も行いました。1920年代には、美術館や労働科学研究所の開設を通じて、文化や科学の発展にも寄与しました。戦後の経済復興期には、繊維事業にとどまらず化成品やエレクトロニクス、環境プラントなど、新たな分野に挑戦しました。  

1960年代には化成品事業を皮切りに多角化を進め、特に1970年代以降の環境メカトロニクス分野での躍進が顕著です。現在、環境プラントや排ガス処理装置を含むエンジニアリング分野でも、クラボウは重要な存在となっています。  

◇主な事業  

クラボウの事業は、多岐にわたります。創業当初から展開している繊維事業では、高機能・高感度な繊維製品を提供し、現在では再資源化を取り入れたサステナブルな取り組みを行っています。これにより、衣料品業界での環境負荷軽減にも寄与しています。  

次に、化成品事業では、自動車内装材や住宅建材、フィルム製品など、幅広い分野で高品質な製品を提供しています。特に、半導体製造関連の高機能樹脂加工品では、国内外の企業から高い評価を得ています。  

さらに、環境メカトロニクス事業はクラボウの柱となる分野のひとつです。エンジニアリング、エレクトロニクス、バイオメディカル分野を網羅し、持続可能な社会の実現を支援しています。特に、排ガス処理装置やダイオキシン処理システムは、産業排ガスの浄化において革新的な技術として注目されています。  

最後に、食品・サービス事業や不動産事業も展開しています。食品事業では、フリーズドライ食品やホテル運営など、地域社会に密着した取り組みを行っています。不動産事業では、遊休地の商業施設化や再生可能エネルギー用地の開発を進めています。  

クラボウのエンジニアリング分野

熱処理装置

画像出典:クラボウ

クラボウは、環境に配慮した技術を基盤とするエンジニアリング分野でも確固たる地位を築いており、排水・排ガス処理技術を中心に、熱処理設備やバイオマス発電に関する事業を展開しています。これにより、産業の課題解決と持続可能な社会の実現に貢献しています。  

◇環境プラント設備  

クラボウの環境プラント設備は、多様な産業の排水や排ガス処理の課題を解決するために設計されています。特に、排ガス処理装置は、SOxやHClといった酸性ガスを湿式装置で除去し、環境負荷を大幅に削減することが可能です。また、NOxを触媒と還元剤で分解する脱硝装置や、ろ布やクーロン力を利用した集塵装置など、幅広い技術がラインアップされています。  

これらの装置は、公共施設や工業地帯での使用を想定しており、それぞれの設置条件や産業特性に応じてカスタマイズされます。例えば、湿式排ガス処理装置は化学工場で活用され、酸性雨や大気汚染防止において重要な役割を果たしています。この取り組みにより、クラボウは総合排ガス処理メーカーとして高く評価されています。  

また、排水処理装置も重要な技術です。都市ごみ焼却炉の排水や産業排水を処理するシステムを提供しており、廃水の再利用や環境基準の達成を可能にし、持続可能な水資源管理を実現しています。この技術は、環境保全だけでなく、企業のCSR活動の一環としても注目されています。  

◇熱処理設備  

クラボウの熱処理設備は、エネルギー効率の向上と廃棄物の有効利用に特化しています。その中でも注目されるのが、バイオマス発電を実現する「流動層ボイラ設備」です。この設備は、間伐材や廃プラスチック、食品残渣などを燃料として利用し、それを蒸気や高温空気としてエネルギー回収する仕組みを採用しています。この技術は、再生可能エネルギーの普及と廃棄物削減の両面で画期的な成果を上げています。  

さらに、家畜排せつ物を処理する「FUNTO」もユニークな製品です。この設備は、糞尿を殺菌・乾燥してクリーンな堆肥に再生する能力を持ち、農業廃棄物のリサイクルを促進します。これにより、農業分野における持続可能性向上と地域社会への貢献が可能となります。  

クラボウの熱処理設備は、単なるエネルギー供給手段にとどまらず、廃棄物管理や資源の循環利用を包括的にサポートしています。これらの技術は、エネルギー効率を最大化しつつ、環境への負荷を最小限に抑えるため、多くの産業分野で採用されています。  

クラボウの湿式・乾式排ガス処理装置

排ガス処理技術の進化において、クラボウは湿式・乾式の両アプローチで先進的な装置を提供しており、これらの技術は環境規制への対応だけでなく、産業界における持続可能性の実現に寄与しています。  

◇湿式排ガス処理装置  

クラボウの「KBCA排煙脱硫装置」は、自社工場向けに開発され、SOxなどの酸性ガスを効率的に除去する技術を持ちます。この装置は、吸収剤に応じたプロセス選択が可能で、操作性と安全性が高い点が特徴です。現在では、多くの工場や公共施設で活用され、高い除去効率と柔軟な適応力が評価されています。  

さらに、「GREATS湿式有害ガス除去装置」は、KBCA装置を基に開発された次世代技術です。この装置は、塩化水素や硫黄酸化物といった酸性ガスだけでなく、水銀などの重金属も除去可能で、大都市部の焼却施設などで活用されています。減湿機能を備えた構造により、白煙の発生を抑制できる点も環境対策において重要な利点となっています。  

湿式排ガス処理装置は、特に多様なガス成分を処理する必要がある現場に適しており、その柔軟性と高性能により、幅広い分野で採用されています。  

◇乾式排ガス処理装置  

一方で、クラボウの乾式排ガス処理装置も注目されています。「KNORCA排煙脱硝装置」は、NOxを窒素と水に変換する酸化チタン系固定床ハニカム触媒を採用し、簡単なカートリッジ方式で扱いやすさを実現しています。また、ガス量に応じた最適設計や還元剤の柔軟な選択が可能で、負荷変動にも高い対応力を備えています。  

また、「KISCAM乾式有害ガス除去装置」は、酸性ガスやダイオキシン類を除去するためのオール乾式システムを採用しています。この装置は、消石灰や粉末活性炭を煙道内に吹き込むことで、濾布表面で有害物質を反応させて除去します。排水処理が不要なため、環境への影響を最小限に抑えることができるのも利点です。  

乾式排ガス処理装置は、排水処理が難しい現場や、コンパクトなシステムが求められる施設で特に有効です。その効率的かつ環境負荷の低いプロセスは、ますます重要視されています。  

湿式・乾式以外の排ガス処理装置

排ガス処理技術にはさまざまな種類がありますが、クラボウが扱う湿式・乾式処理装置以外にも、燃焼技術を活用した装置があります。これらは特定の用途で効果を発揮し、特にアンモニアや余剰ガスの処理において注目されています。  

◇アンモニア燃焼除害装置  

サンレー冷熱の「アンモニア燃焼除害装置」は、半導体製造施設や研究機関から排出されるアンモニアを含む排ガスを処理するために開発されました。この装置の最大の特徴は、低NOx燃焼によってアンモニアを効率的に分解し、環境への負荷を最小限に抑える点です。燃焼炉は高温で十分な滞留時間を確保し、完全分解を実現しています。  

さらに、小容量から大容量までの処理が可能で、顧客のニーズに応じたカスタマイズが可能です。また、装置全体がシンプルな構造で設計されているため、保守管理が容易で、省スペースかつ省エネルギーな運用が可能です。特に自動コントロールシステムを採用しており、運転管理が簡便で安全性にも優れています。  

この装置は、アンモニアを含むガスを排出する施設全般に対応可能であり、半導体業界だけでなく、さまざまな分野での導入が期待されています。  

◇余剰ガス燃焼装置  

一方、「余剰ガス燃焼装置」は、下水処理場やバイオガス発電プラントから発生する余剰ガスを安全に処理する装置です。この装置は、サンレー冷熱が長年培ったバーナー技術を活用し、高い燃焼安定性と完全焼却処理を実現しています。また、装置の設計においても顧客のニーズに応じて柔軟に対応可能で、寸法や燃焼方法などをカスタマイズすることができます。  

この装置は、全自動運転システムを採用しており、メンテナンスが容易で運用コストを抑える設計となっています。また、火傷防止対策や燃焼監視システムを搭載することで、安全性を第一に考えた仕様となっています。さらに、バイオガスや消化ガスなどの処理を効率的に行い、環境負荷の低減に寄与する点でも優れています。  

余剰ガス燃焼装置は、特に廃棄物からエネルギーを回収するプロセスにおいて、重要な役割を果たしています。これにより、持続可能なエネルギー活用をサポートするソリューションとして注目されています。


クラボウは1888年に創業された日本の代表的な企業で、繊維事業を起点に多角的な事業を展開し、環境エンジニアリング分野でも高い評価を得ています。20世紀初頭から社会貢献活動を行い、戦後には化成品やエレクトロニクス、環境プラント分野に進出。特に1970年代以降は環境メカトロニクス分野で注目を集め、現在では排ガス処理装置やダイオキシン処理システムで業界をリードしています。

クラボウの事業は、繊維事業、化成品事業、環境メカトロニクス事業、食品・サービス事業、不動産事業の5つの柱で構成されています。環境メカトロニクス事業では、排ガス処理技術を駆使して産業排ガスの浄化に貢献。これにより、持続可能な社会の実現を支援しています。また、クラボウは環境プラント設備、熱処理設備、湿式・乾式排ガス処理装置など、さまざまな技術を提供し、持続可能なエネルギー活用や環境負荷の削減に注力しています。

クラボウの排ガス処理装置には湿式と乾式があり、SOxやNOxの除去に効果的な技術を提供。湿式排ガス処理装置は高効率で柔軟性があり、乾式は環境負荷が少ない特徴があります。また、燃焼技術を活用したアンモニア燃焼除害装置や余剰ガス燃焼装置も、特定の用途に対応し、環境負荷の低減とエネルギー回収をサポートしています。