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排ガス処理装置コラム

局所排気装置と排ガス処理装置の違いは?必要性と設置の際に必要な届出

公開:2024.11.26 更新:2025.05.13
局所排気装置と排ガス処理装置の違いは?必要性と設置の際に必要な届出

局所排気装置は、有害物質を吸引し、清浄化して排出する設備で、作業者の健康を守るために重要です。設置には法律で規定された届出が必要で、年1回の定期点検が義務付けられています。点検を怠ると法令違反となり、健康や安全にリスクをもたらすため、適切な管理が求められます。

局所排気装置とは?排ガス処理装置との違い

工場と人
引用元:photo AC

局所排気装置は、作業中に発生する粉じん・ガス・有機溶剤などの有害物質をフードで吸引し、清浄化した後に安全に排出する設備です。主に工場、研究所、実験室などで使用され、作業環境の清浄化と作業者の健康保護に欠かせない存在です。

この装置は、以下のような法令に基づき設置が義務付けられています

  • 特定化学物質障害予防規則
  • 有機溶剤中毒予防規則
  • 労働安全衛生規則

局所排気装置は、フードの形状や種類に応じた性能基準を満たす必要があり、基準を満たさない場合は装置として認められません。そのため、設置には専門的な知識と適切な設計・管理が求められます

◇排ガス処理装置との違い  

排ガス処理装置は、ガスを無害化するために水洗や薬液処理、吸着などを行い、処理したガスを排出します。この装置は主にガスに特化しており、粉じんや有機溶剤には対応しません。

対照的に、局所排気装置は、粉じんや有機溶剤を含む空気を取り扱うため、より広範な有害物質に対応しています。局所排気装置には、排ガス処理装置が空気清浄装置として組み込まれている場合もあり、排ガス処理装置が局所排気装置の一部として機能することもあります。

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局所排気装置が工場などで必要となる理由は?

引用元:photo AC

局所排気装置は、作業者の健康を守り、目に見えない有害物質を吸引して取り除きます。過去には不十分な排気で健康被害が発生した事例もあります。また、有害物質を早期に処理することで、火災や爆発などの重大な事故を防ぐ役割も果たします。

◇作業者の健康を守る

作業環境において、目に見えない有害物質から作業者の健康を守ることは極めて重要です。有害物質の中には、微細な粒子や常温で揮発するガスなど、自覚しにくい形で空気中に広がるものも多く、知らないうちに健康を害するリスクがあります。

実際に、過去には排気対策が不十分だった印刷会社で、胆管がんを発症する従業員が相次ぎ、数十人が命を落とすという重大な健康被害が発生しました。

局所排気装置を正しく使用することで、こうした有害物質を発生源の近くで素早く吸引・処理することができ、作業空間への拡散を防げます。また、装置内での適切な処理を経たうえで排出されるため、周囲の環境への悪影響も最小限に抑えられます

◇重大な事故を防ぐ

局所排気装置は、作業者の健康を守るだけでなく、火災や爆発といった重大な事故を未然に防ぐ役割も担っています。有害物質の中には、微細で可燃性を持つものや、特定の条件下で固化・反応し危険を引き起こすものも存在します。

これらの物質が適切に排出されず空気中に蓄積すると、濃度の上昇により機器の故障、発火、爆発などの深刻な事故に発展するリスクがあります。局所排気装置は、有害物質が作業空間に広がる前に素早く吸引・除去することで、危険因子の拡散と蓄積を防ぎ、安全な作業環境を維持します。事故の予防という観点からも、装置の導入と正しい運用は不可欠です。

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局所排気装置の仕組みと種類

工場の外観
引用元:photo AC

局所排気装置は、有害物質を効率的に除去するためのシステムで、フードで有害物質を吸引し、空気清浄装置で取り除き、最終的に外部へ排出します。この仕組みには、ダクトやファンが重要な役割を果たしています。

◇局所排気装置の仕組み  

局所排気装置は、有害物質を吸引するフードと、それを清浄する空気清浄装置で構成されています。空気清浄装置には、ダクトとファンが関連し、効率的な空気の移動を支えています。

・フード  

フードは、発生源から有害物質を含む空気を吸引するため、気流を局所的に作り出します。フードの形状には、囲い式、外付け式、レシーバー式などがあります。これにより、発生源近くやその周辺から有害物質を素早く吸い取ることができます。

・空気清浄装置  

空気清浄装置は、吸引した空気から有害物質を取り除く役割を果たします。主に除塵装置と排ガス処理装置で構成され、粉塵やガスを効率的に処理します。除塵装置は、重力やフィルターを使用し、排ガス処理装置は水洗や薬液処理で無害化します。

・ダクト  

ダクトは、フードから空気清浄装置、または排出場所へ空気を運ぶための通路です。吸引ダクトと排出ダクトの2種類があり、ダクトはできるだけ短く、曲がりが少ない設計が望まれます。また、掃除口が設置されていることも重要です。

・ファン  

ファンは、局所排気装置内で空気を動かす動力源です。遠心式ファンと軸流式ファンの2種類があり、遠心式ファンが一般的に使用されています。これにより、空気が一方向に効率よく排出されます。

◇局所排気装置の種類  

局所排気装置は、フードの形状に基づいて囲い式、外付け式、レシーバー式の3種類に分類されます。各タイプには独自の特徴と効果があり、使用する状況に応じて選ばれます。

・囲い式  

囲い式は、発生源を囲み、開口部に向かって気流を作り出し、有害物質を吸引するタイプです。囲いがあることで、吸引力が低くても高い効果を発揮します。さらに、カバー型やグローブボックス型など、さまざまな種類に分かれています。

・外付け式  

外付け式は、発生源近くで気流を発生させて有害物質を吸引します。囲い式に比べて吸引力は高く、吸引効果は低めですが、大きな吸引力が必要です。形状や吸引位置によって、側方吸引型や下方吸引型などに分けられます。

・レシーバー式  

レシーバー式は、元々の気流を利用して有害物質を吸引します。上昇気流や回転気流に乗った有害物質を効率的に吸引することができます。空気より軽い有害物質に優れており、必要に応じて他のフードとの併用が求められることもあります。

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局所排気装置に関する決まり

工場の外観
引用元:photo AC

局所排気装置は、作業者の健康を守るために不可欠な設備であると同時に、法令に基づいた厳格な管理が求められる装置です。有機溶剤や特定化学物質を取り扱う現場では、設置や運用にあたり労働安全衛生法に基づく届出や定期点検が義務付けられており、これを怠ると法令違反となるだけでなく、重大な健康被害や事故を引き起こす恐れもあります。

以下では、局所排気装置に関する届出の手続きや、定期点検の内容とその重要性について詳しく解説します。

◇届出の提出

有機溶剤(第1・2・3種)や特定化学物質(第1・2類)を使用する作業場では、局所排気装置の設置・移転・構造変更にあたり、法令に基づく届出が必要です。これらの作業を行う際は、工事開始の30日前までに労働基準監督署へ所定の書類を提出しなければなりません。

提出が求められる主な書類は以下のとおりです:

  • 様式第20号(建設物、機械等設置・移転・変更届)
  • 様式第25号(局所排気装置適用書)
  • 局所排気装置の概要図
  • ダクト系統図
  • 圧力損失計算書
  • 排気ファンの図面・性能曲線図
  • 作業場所の平面図(装置の設置位置を示した屋内レイアウト)
  • 所在地の案内図(周辺状況がわかる地図やフロア平面図)

これらの書類を正確に準備・提出することで、法令に準じた設置が可能となり、安全で適切な作業環境づくりにつながります。提出漏れや不備があると行政指導や工事の遅延につながるため、慎重な対応が求められます。

◇定期点検の実施

労働基準監督署に届出を行った局所排気装置は、年に1回の定期点検が義務付けられています。これは、装置の性能を維持し、作業者の健康と安全を確保するために非常に重要な作業です。

点検では、以下のような項目がチェックされます。

  • フードやダクト、安全カバーの状態確認
    塗装やコーティングに損傷・摩耗・腐食・へこみがないかを確認
  • 構成部品の機能確認
    フィルター、ダンパ、点検口、軸受けが正常に動作しているかをチェック
  • 汚れや詰まりの確認
    フード・ダクト・ファンに塵埃がたまっていないかを確認
  • 構造の健全性
    ダクトに空気漏れや変形がないか、ボルトやナットが緩んでいないかを点検
  • 機械系の確認
    ファンの注油状態や回転方向、ベルトの動きや異音の有無を確認
    電動機の絶縁性や、制御盤の表示・動作の正常性もチェック
  • 性能の測定
    吸気能力・排気能力が法的基準を満たしているかを測定・確認

定期点検を怠ると、法令違反となるだけでなく、作業者の健康や安全に重大なリスクを及ぼす恐れがあります。点検・清掃は、安全を確保しつつ、適切な道具を使って慎重に行うことが求められます。

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局所排気装置の製品を紹介

工場の外観
引用元:photo AC

局所排気装置は、作業者の安全を守るために欠かせない設備ですが、製品ごとに性能や特長は大きく異なります。ここでは、信頼性の高い4つのメーカーが提供する代表的な製品を取り上げ、それぞれの機能や特長を詳しくご紹介します。

◇株式会社協立製作所

ドラフトチャンバー
引用元:株式会社協立製作所

株式会社協立製作所は、1968年から局所排気装置の製造を手がける老舗メーカーであり、研究・実験室向けの「ドラフトチャンバー(ヒュームフード)」において高い信頼を誇ります。有害ガスや蒸気、粉塵などが発生する場所での使用を想定しており、規格品はもちろん、材質・寸法の特注対応まで柔軟に設計が可能です。

入現場に合わせた設計思想と、使いやすさを重視した構造により、長年多くの研究現場から選ばれています。

  • 日本の平均天井高に合わせた高さ850mm設計で、作業効率を最大化
  • 材質はステンレス、PVC、PPなどから選択可能、耐薬品性も高水準
  • 活性炭フィルターやケミカルフィルター、スクラバーによる除害対応
  • 作業内容や化学物質に応じた制御風速設定(特化則・有機則対応)
  • 卓上型から脱臭装置付き、耐圧防爆型、スクラバー一体型まで多彩なラインアップ
  • 1年以内ごとの定期自主点検を推奨し、法令順守と安全性を確保

協立製作所のドラフトチャンバーは、研究現場の多様なニーズに応える柔軟性と、高度な安全性能を両立した製品です。操作性・清掃性・維持管理のしやすさといった現場目線の配慮が随所にみられ、長期的に安心して使用できる信頼性の高さが魅力です。

◇株式会社ダルトン

DFA10
引用元:株式会社ダルトン

続いてご紹介する株式会社ダルトンのDFA10は、教育・研究機関向けに開発された高性能なドラフトチャンバーです。「安全・快適・経済性」を軸に設計された本機は、設置空間や使用環境に合わせて最適な性能を発揮できる設計となっています。

高い密閉性能と、細部まで行き届いた構造設計が評価され、多くの研究施設で導入実績を誇ります。

  • 3ラインサポートエアとサイドエアパス機能による高封じ込め性能
  • 業界初となる19t厚の側板構造で作業空間と安全性を両立
  • 3本レールのサッシ設計により滑らかな開閉動作と視認性の向上
  • 一様流を形成するバッフル構造で、低風量でも効率的な換気が可能
  • 内装材に「ダルトンデキセラン-F」を採用し、耐薬品・不燃性を実現
  • 給水・排水設備、照明、電源など基本機能が標準装備

DFA10は、作業者の安全と使いやすさを両立させた高機能モデルであり、省エネ性にも優れています。教育現場や研究施設など、高い安全基準を求められる環境に最適で、導入後も信頼できるサポート体制が整っています。

◇貴商エンジニアリング株式会社

局所排気装置
引用元:貴商エンジニアリング株式会社

貴商エンジニアリング株式会社の局所排気装置は、人間工学に基づいた作業設計と、多彩な材質・構造バリエーションによって、幅広い研究分野に適合します。作業者の体格や作業姿勢に合わせた高さの選定が可能で、長時間の作業でも疲労を抑え、快適に作業できる点が好評です。

また、装置全体の素材や作業面の素材も豊富に取り揃えており、取り扱う薬品に応じた柔軟な対応ができます。

  • 作業面の高さを800mm/850mm/900mmから選択可能
  • スチール、塩ビ、ステンレス製の本体、内壁は化粧ボードや塩ビ、ステンレスなどに対応
  • 作業面素材はセラミック、ケミサーフ、塩化ビニール、トレスパなど多様
  • 湿式・乾式スクラバー内蔵型、エアーカーテン型、ウォークイン型など多彩なモデル
  • 関東圏を中心に全国対応し、相談・設計・設置・保守までワンストップで対応
  • 設置環境に応じて照明やガス栓、pH中和装置、風速制御などのオプションも対応

貴商エンジニアリングの製品は、装置そのものの性能だけでなく、使用者の健康・安全・作業性までも考慮した丁寧な設計が魅力です。全国各地の研究機関や教育機関から信頼を集めており、オーダーメイド設計を希望するユーザーにも最適な選択肢となっています。

◇株式会社日本医化器械製作所

PPH-1000ATZ
引用元:株式会社日本医化器械製作所

株式会社日本医化器械製作所が手がける「PPH-1000ATZ」は、省スペース設計でありながら、特定化学物質の発散防止対策にしっかりと対応した高性能モデルです。とくにホルムアルデヒドなどの揮発性有害物質への対応において高い効果を発揮し、法改正に伴う現場のニーズにも応えています。

研究者や医療従事者の安全を守るための堅牢な構造と、高効率な排気システムが大きな特長です。

  • プッシュ・プル型の気流制御により、有害ガスを効率的に排出
  • 作業域はW880×D400mmで広く、操作性と安全性を両立
  • 本体には鋼板(樹脂焼付塗装)、作業台には耐久性の高いステンレスを採用
  • 風速0.2m/s以上、排気風量8.5m³/minと必要十分な性能を確保
  • インバータ制御により、設置環境に応じた風量調整が可能
  • 卓上型で設置スペースを取らず、研究室内での柔軟なレイアウトが可能

PPH-1000ATZは、限られた空間でも高い排気性能を発揮する、省スペース・高性能型局所排気装置です。特に、ホルムアルデヒドなどの発散対策に法的対応が求められる施設には最適で、信頼性の高い製品として多数の導入実績があります。

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サンレー冷熱のおすすめ排ガス処理装置

排ガス処理装置
引用元:サンレー冷熱株式会社

サンレー冷熱株式会社は、長年にわたる燃焼技術の蓄積と省エネ・安全性への高い知見を活かし、さまざまな産業ニーズに応じた排ガス処理装置を多数展開しています。特に、化学物質や揮発性有機化合物(VOC)などの有害ガスを対象とした各種「燃焼除害装置」や「脱臭装置」は、排出規制対応や工場内の作業環境改善に欠かせない設備です。

以下では、代表的な7機種を導入背景や用途とあわせて、特長・まとめの形で詳しく解説していきます。

◇アンモニア燃焼除害装置

アンモニア燃焼除害装置
引用元:サンレー冷熱株式会社

アンモニア燃焼除害装置は、半導体製造装置や研究施設などで発生するアンモニアガスを安全かつ効率的に除害するために開発されました。

排ガスを高温で酸化・還元分解することで無害化し、処理後のガス中にアンモニアやNOxがほとんど残らない高性能設計が特長です。

  • 低NOx燃焼により環境基準を十分にクリア
  • 多様な排ガス量に応じて設計可能(小規模~大規模)
  • 燃焼炉をコンパクトに収め、省スペースでの設置が可能
  • ユーティリティが簡素化されており、維持費も安価
  • 自動監視機能による省人化・安全性の両立

環境負荷を抑えつつ、高い処理能力と操作性を備えた装置として、多様な施設での導入実績があります。設備更新のタイミングでも導入しやすい点が評価されています。

◇酸化エチレン燃焼除害装置

酸化エチレン燃焼除害装置
引用元:サンレー冷熱株式会社

酸化エチレン(EOG)排ガスの処理には、高い安全性と分解効率が求められます。この装置は、燃焼+触媒反応という2段階処理を採用することで、EOGの完全分解と無害化を実現しています。

  • 十分な炉内滞留時間と温度でEOGを完全分解
  • 二次触媒反応によってさらなる無害化を徹底
  • 排熱回収システムによってエネルギーを再利用
  • コンパクト設計で設置場所の自由度が高い
  • 全自動運転でオペレーターの負担を大幅軽減

高濃度EOGを取り扱う化学・製薬業界では必須とも言える装置で、排出基準が厳しい現場でも安心して使用できる性能を備えています。

◇塩化メチル燃焼除害装置

塩化メチル燃焼除害装置
引用元:サンレー冷熱株式会社

塩化メチルは、取り扱いが難しい有害物質のひとつであり、その排出処理には高温燃焼と洗浄工程が必要です。本装置は、ダイオキシン抑制設計と中和処理機能を兼ね備え、法規制を意識した安全設計となっています。

  • 850℃以上の高温燃焼でダイオキシン類の発生を抑制
  • 二次処理として中和槽を併設し、塩酸ガスも無害化
  • FRP製の筐体で腐食対策も万全
  • 防爆機構や停電時対応など、安全面での配慮が徹底
  • 自動制御運転で保守が容易、管理負担が軽減

PRTR法やVOC規制などに対応しており、化学プラントや薬品工場などの厳しい環境基準にも対応できる、実績豊富な装置です。

◇直接燃焼式脱臭装置

直接燃焼式脱臭装置
引用元:サンレー冷熱株式会社

悪臭ガスや揮発性有機化合物(VOC)の処理には、直接燃焼式脱臭装置が効果的です。燃焼による完全分解により、再放出や二次公害のリスクがないクリーンな処理が可能です。

  • 100%近い高脱臭効率で、再排出リスクをゼロに
  • 乾式処理のため、汚泥や廃水など二次公害が発生しない
  • 排熱回収による燃料費の削減(エアヒーター併設可能)
  • 自動制御による運転で、安定した長期運用が可能
  • 装置耐久性に優れ、メンテナンス頻度も低い

さまざまな臭気問題を抱える業種(塗装・食品・電子・し尿処理施設など)で導入されており、運用コストと環境対策を両立した優れた選択肢です。

◇余剰ガス燃焼装置

余剰ガス燃焼装置
引用元:サンレー冷熱株式会社

下水処理施設やバイオマス発電所などで発生する余剰ガスは、安全に処理する必要があります。本装置は、強制通風方式と自然通風方式の両対応で、各施設の条件に応じたカスタマイズが可能です。

  • 高性能バーナ搭載で安定した燃焼が可能
  • 寸法や処理方式、制御方式を自社で設計対応
  • 火傷対策や燃焼監視機構など、安全対策も万全
  • 自動運転で省人・省メンテナンス運用を実現
  • 施設規模や処理対象に応じたモデルが豊富

高効率な処理と安全性を両立した装置で、さまざまなプラントや自治体施設での導入実績を誇ります。

◇触媒燃焼式脱臭装置

触能燃焼式脱臭装置
引用元:サンレー冷熱株式会社

触媒技術を活用することで、従来よりも低温・低燃料での脱臭が可能となった装置です。エネルギー効率を高めつつ、悪臭成分の完全分解を実現します。

  • 触媒反応により分解温度を大幅に低減(燃料コスト削減)
  • 完全燃焼+乾式処理で廃液処理などが不要
  • バーナーメーカーとしての知見を活かした安全設計
  • 寸法・燃料種・制御方式の自由なカスタマイズ対応

高効率かつ環境負荷を抑えた装置として、エコ志向の高い企業や施設からも高評価を得ています。

◇パルスプラズマ脱臭装置

パルスプラズマ脱臭装置
引用元:サンレー冷熱株式会社

低濃度・大風量の複合臭気に対応する先進的な脱臭装置が、パルスプラズマ脱臭装置です。プラズマと吸着触媒剤の組み合わせにより、処理性能と経済性を両立しています。

  • 酸化ラジカルによる高効率脱臭(複合臭にも強い)
  • 消費電力が少なく、吸着材も長寿命で経済的
  • スイッチ操作だけで運転可能な簡単システム
  • 化石燃料・薬剤不使用でCO₂排出ゼロの環境設計

環境性能・操作性・ランニングコストのバランスが良く、食品工場・排水処理施設などで急速に導入が進む脱臭技術です。

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排ガス処理装置を選ぶ際には、製品性能だけでなく、技術力やサポート体制、対応実績も重要な判断材料となります。 ここでは、国内でも信頼性の高い3社をピックアップし、それぞれの強みや特長をご紹介します。

◇サンレー冷熱株式会社

サンレー冷熱株式会社
引用元:サンレー冷熱株式会社

サンレー冷熱は、創業80年以上の歴史を持ち、燃焼技術を基盤とした環境装置に強みがあります。アンモニア除害やVOC処理など高温処理分野で高い評価を得ています。  

ISO認証取得や自社ショールーム化の推進など、品質管理が徹底されています。一貫した設計・保守体制を提供し、省エネと安心を両立した製品開発を行っています。

会社名サンレー冷熱株式会社
所在地〒573-1132
大阪府枚方市招提田近3-25
電話番号072-856-3221
公式ホームページhttps://www.sunray-r.co.jp/environment/

特に研究開発に注力しており、環境負荷軽減に寄与する技術の蓄積が豊富です。国内外の企業から信頼される総合力を備えています。

サンレー冷熱株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。

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さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。

サンレー冷熱株式会社の公式ホームページはこちら

◇株式会社三貴製作所

引用元:株式会社三貴製作所

三貴製作所は、地球環境改善機器を専門とする昭和43年創業のメーカーです。スクラバーやケミカルファンなど、化学工場や研究施設向け製品が充実しています。  

短納期やカスタム仕様への対応力が高く、導入前後のフォローも手厚い点が魅力です。SDGsに基づく環境方針を掲げ、CO2削減に貢献する製品開発を進めています。

会社名株式会社三貴製作所
所在地〒177-0035
東京都練馬区南田中5-9-13
電話番号080-6040-2770
公式ホームページhttps://www.sanki-s-s.jp/

国内外の製造拠点を活用し、広域での生産対応が可能です。特にテスト機貸出や導入相談のサポートが評価されています。

株式会社三貴製作所について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。

多彩な排ガス処理装置を提案できる三貴製作所の製品とサービス

◇株式会社島川製作所

引用元:株式会社島川製作所

島川製作所は、特殊用途向け機器のオーダーメイド開発に強みを持つメーカーです。熱制御・風制御技術を活用し、VOC処理や酸化エチレンガス処理に対応可能です。  

全工程を自社で完結し、顧客の要望に柔軟に応える体制を構築しています。40m超の大型装置の製造にも対応可能で、工業用途向けの製品開発力が際立っています。

会社名株式会社島川製作所
所在地〒573-0128
大阪府枚方市津田山手2-9-3
電話番号072-808-3055
公式ホームページhttps://www.shimakawa.co.jp/

自動化や既存設備との連動など高度な要件に対応する技術力を有し、カスタマイズ性と機能性を兼ね備えた製品を提供しています。

株式会社島川製作所について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。

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局所排気装置は、有害物質を含む空気を吸い込み、清浄化後に外部に排出する設備で、主に工場や研究所で使用されます。この装置は、作業者の健康を守るため、粉じんやガス、有機溶剤などの有害物質を取り除く役割を果たします。設置には法的な規制があり、特定の性能基準を満たさないと認められません。

排ガス処理装置とは異なり、局所排気装置は粉じんや有機溶剤など、広範な有害物質を対象にしています。排ガス処理装置はガスの無害化に特化しており、局所排気装置はそれに加えて粉じんや有機溶剤を処理します。両者は異なる役割を持ちながらも、局所排気装置内で排ガス処理装置が機能することもあります。

局所排気装置が重要なのは、作業者の健康を守り、有害物質を早期に処理して火災や爆発などの重大事故を防ぐためです。過去には排気が不十分だったことによる健康被害があり、正しく運用することが求められます。

この装置は、フード、空気清浄装置、ダクト、ファンといった部品から構成され、有害物質を効率的に取り除く仕組みです。フードは有害物質を吸引し、空気清浄装置でそれを処理、ダクトとファンが空気を移動させます。フードの形状によって、囲い式、外付け式、レシーバー式などの種類に分けられ、各タイプには特有の吸引効果があります。

局所排気装置の設置には、届出が必要で、工事開始の30日前までに労働基準監督署に必要書類を提出しなければなりません。また、設置後は年1回の定期点検を行い、フードやダクト、ファンの状態を確認することが法的に求められます。点検を怠ると法令違反となり、健康や安全に深刻なリスクをもたらすため、慎重な管理が求められます。

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