排ガス処理装置の定期点検で安全運転!必須のチェックポイントとは?

化学物質の使用において、安全対策として毒性確認や代替物質の利用、安全な作業方法の確立、作業環境の改善、健康管理が求められます。有害ガスの適切な処理には、排ガス処理装置の設置と管理が義務付けられ、アクロレインや硫化水素などは適切な処理方法が必要です。
特定装置や排ガス処理装置は定期的に自主検査が義務付けられ、使用しない期間は検査免除されますが、再使用時には再検査が必要です。定期検査の記録は3年間保存義務があります。
排ガス処理装置のメーカーとして、サンレー冷熱、エア・ガシズ・テクノス、アイエンスがあり、それぞれ独自技術を活かした製品で環境保護に貢献しています。
目次
有害ガスの適切な処理と排ガス管理
化学物質使用時の安全対策には、毒性確認、代替物質使用、安全作業方法、環境改善、健康管理が求められます。また、有害ガスの適切な処理方法として、排ガス処理装置の設置と管理が義務付けられています。
◇化学物質使用時の安全対策
特定化学物質障害予防規則は、事業者が化学物質を使用する際に、労働者が健康障害を受けないようにするための規則です。具体的には、がん、皮膚炎、神経障害などの健康リスクを防ぐために、以下の対策を講じることが求められます。
・使用する化学物質の毒性を確認すること。
・毒性の高い物質の代わりに、危険性の低い物質を使うこと。
・安全な作業方法を確立すること。
・作業環境や施設を改善すること。
・健康管理を徹底すること。
さらに、化学物質に触れる労働者の人数や、曝露期間、程度を可能な限り少なくするよう努める必要があります。このような措置を取ることで、労働者を守ることが目的です。
◇有害ガスの適切な処理
また、事業者が製造設備から排出される有害なガスや蒸気を適切に処理するために、決められた方法で排ガス処理装置を設置しなければならないと定めています。
例えば、アクロレインを含むガスであれば吸収方式や燃焼方式、硫化水素の場合は吸収方式や酸化・還元方式を使って処理する必要があります。さらに、設置した装置が効果的に稼働するように管理することも求められています。
出典:厚生労働省「特定化学物質障害予防規則(抜粋)」
定期点検で安心!排ガス処理装置の必須チェックリスト
事業者は特定装置を年1回以上定期自主検査し、使用しない装置は再使用時に再検査が必要です。また、排ガス処理装置などを定期点検し、その機能や安全基準を確認する義務があります。
◇特定装置の定期自主検査義務
特定化学物質障害予防規則では、事業者に対して、特定の装置について定期的に自主検査を実施することを義務づけています。具体的には、各装置の種類に応じて、1年に1回以上、定期的な検査を行う必要があります。
この検査は、装置が適切に機能しているか、安全基準を満たしているかを確認するためのものです。ただし、1年以上使用しない装置については、その間は検査を行う必要はないとされています。
これにより、使用しない期間中の検査義務が免除されることになりますが、装置を再度使用する際には再検査が求められます。
◇排ガス処理装置の定期点検義務
またこの規則では、事業者が除塵装置や排ガス処理装置、排液処理装置を定期的にチェックすることを求めています。具体的には、次の点を確認する必要があります。
・装置の壊れやすい部分が摩耗していたり、腐食したり、破損していないか。
・除塵装置や排ガス処理装置の内部にほこりや汚れがたまっていないか。
・濾過除塵装置では、濾材が壊れていないか、取り付け部分がしっかり固定されているか。
・使用する薬剤や洗浄水の量、内部の物が適切か。
・装置が設計通りに機能しているか。
また、装置を再度使用する際には、これらのチェックを必ず行い、装置が正常に動作することを確認する必要があります。この定期的な点検によって、装置のトラブルを未然に防ぎ、安全に使用し続けられます。
特定化学設備の定期検査義務と安全対策の確認
事業者は特定化学設備を2年に1回定期検査し、再使用時に再検査が必要です。検査内容には設備の損傷や機能確認が含まれ、結果は3年間記録保管する義務があります。
◇特定化学設備の定期検査
この法律では、事業者が特定の化学設備やその付属設備について、定期的に自主検査を行うことを義務づけています。具体的には、2年に1回、設備が安全に使える状態かを確認しなければなりません。
ただし、2年以上使用しない設備については、使用しない間は検査の義務が免除されます。そして、再度使用を始める際には、再検査が必要です。
特定化学設備やその附属設備(配管は除く)の検査内容は以下の通りです。
・設備の内部に損壊の原因となりそうな物がないか。
・設備の内外に目立つ損傷、変形、腐食がないか。
・ふた板やフランジ、バルブ、コックなどの状態。
・安全装置(安全弁、緊急断装置など)の機能が正常か。
・冷却装置や加熱装置、圧縮装置、計測装置、制御装置の機能。
・予備動力源が正常に動作しているか。
・特定の有害物質が漏れないように、漏れ防止対策が適切か。
配管の検査内容は以下の通りです。
・溶接部分に損傷、変形、腐食がないか。
・フランジ、バルブ、コックなどの状態。
・保温のための蒸気パイプの継手部分に損傷、変形、腐食がないか。
これらの項目を点検し、設備が安全に運転できる状態かを確認することが義務づけられています。
◇定期検査の記録保存義務
この規則では、事業者が定期的に自主検査を実施した際、その結果を記録して3年間保管することが義務づけられています。
記録する内容は、検査を行った日付、検査の方法、検査を実施した場所、検査結果、検査を行った担当者の名前、そしてもし検査の結果として修理や改善措置を取った場合、その内容です。
このような記録を保存することで、検査の履歴が明確になり、安全対策が確実に行われていることが確認できます。
排ガス処理装置のおすすめメーカーを紹介

サンレー冷熱は燃焼技術を基盤に、排ガス処理や脱臭装置を提供し、環境改善をサポートします。エア・ガシズ・テクノスは触媒式排ガス処理装置で国内シェアトップを誇り、アイエンスは水浄化や排ガス処理システムで環境保護に貢献しています。
◇サンレー冷熱株式会社
サンレー冷熱は、創業80年の歴史を誇る燃焼技術のエキスパート企業です。悪臭やVOCの処理、近隣住民からのクレーム対応、作業環境の改善など、さまざまな問題に柔軟に対応します。
省エネルギーな排ガス処理装置やコンパクトな脱臭装置の導入を検討している企業に対しても、最適な高効率システムを提供しています。
バーナー技術を基盤にした燃焼式脱臭装置や、電気触媒、プラズマ方式など、多角的な解決策を提案し、初期計画から保守管理まで徹底サポートしています。
◇株式会社エア・ガシズ・テクノス
株式会社エア・ガシズ・テクノスは、1972年に触媒式排ガス処理装置を納入し、その後1900台以上の排ガス処理装置と乾燥脱臭装置を製造・販売してきました。乾燥脱臭装置では国内シェアトップを誇り、環境に配慮した製品を提供しています。
2007年に分社独立し、現在はインターアクショングループの一員として新たな事業展開を進めています。ISO9001認証を取得し、高い安全性と快適性を保ちながら、環境に優しい技術を提供。今後も社会に貢献する製品開発に取り組んでいます。
◇株式会社アイエンス
アイエンスは環境の保護を目指し、浄化技術を活用した先進的な環境改善システムを提供しています。独自のエアレーションシステムと天然微生物を用いた汚染水の浄化に取り組んでおり、これまでに多くの実績を積んでいます。
また、排ガス処理分野でも注力しており、デオライザーやダストフォールなどの画期的なスクラバーを開発。これらは、臭気や埃を効率よく捕捉し、循環水の長期利用が可能で、メンテナンスも容易に行えるため、コスト削減にも貢献しています。
化学物質の安全な使用には、さまざまな対策が必要です。まず、使用する化学物質の毒性を確認し、より安全な代替物質への切り替えを検討することが重要です。さらに、安全な作業方法の確立や作業環境の改善、そして作業者の健康管理を徹底することが求められます。
特に、有害ガスの発生を伴う作業では、排ガス処理装置の適切な設置と管理が不可欠です。例えば、アクロレインや硫化水素などの有害ガスは、人体や環境に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、それぞれに適した処理方法を講じる必要があります。
こうした排ガス処理装置は、法律や規制に基づき、定期的な自主検査が義務付けられています。なお、装置の使用を一時的に停止している期間は検査が免除される場合がありますが、再使用時には必ず事前の検査が必要となります。
排ガス処理装置を提供する主要メーカーには、サンレー冷熱、エア・ガシズ・テクノス、アイエンスなどがあり、それぞれ独自の技術を駆使して、産業分野における環境保護に大きく貢献しています。これらのメーカーの製品は、高い処理能力と省エネルギー性を兼ね備え、持続可能な社会の実現にも寄与しています。